緋 牡丹 お 竜。 annualreport2016.candafoundation.org: 緋牡丹博徒 お竜参上: 富司純子[藤純子], 若山富三郎, 嵐寛寿郎, 汐路章: generic

緋牡丹博徒 お竜参上

緋 牡丹 お 竜

映画のストーリー 結末の記載を含むものもあります。 お竜は数年前、死に追いやったニセお竜の娘お君を探しながら渡世の旅を続けていたが、長野の温泉町で知り合った渡世人青山常次郎から浅草にいると聞き、東京へ向った。 浅草にやってきたお竜は鉄砲久一家に草鞋をぬいだ。 鉄砲久は娘婿の鈴村が、六区に小屋をもっている関係で、一座の利権をにぎっていた。 だが、同じ浅草界わいを縄張りとする鮫洲政一家は一座の興行権を奪おうと企んでいた。 鮫州政一家の勘八のふところをねらったスリのおキイだが、しくじり危ういところを彼女に思いをよせる銀次郎に救われた。 お竜は鉄砲久に彼女の詫びを入れる銀次郎からおキイがお君であることを知った。 そしておキイは鉄砲久に養女として預けられた。 ところで、鈴村は鮫洲政一家の博奕に手を出し、多大な借金を背負い、小屋の利権を渡すよう迫られていた。 鉄砲久にこの片をつけるよう頼まれたお竜は、筋の通らない金は受け取れないと拒絶した鮫州政に差しの勝負を挑み、いかさまを見破り、証文を取り戻した。 この夜、常次郎が浅草にやってきた。 彼を追う二保は鮫州政一家に草鞋をぬいだ。 ある夜、鉄砲久は鮫州政の謀略にかかり、殺された。 翌日、下谷一帯の権力者金井が仲裁人となった和解の席上鮫洲政一家はお竜と代貸喜三郎に匕首を向けたが、お竜を尋ねきた義兄弟熊虎に救われた。 一方、銀次郎は鮫州に人質にされていたおキイと鈴村を助けたことから、殺された。 そしてその夜、常次郎を立会人に鮫州政と差しでケリを付けようとしたお竜だったが、約束に反し鮫州政は手下を引き連れてやってくる。 常次郎の加勢で手下たちを斬って捨てるお竜。 残された鮫州政は塔から落ちて死んだ。

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加藤泰「「緋牡丹博徒 お竜参上」は唯々美しい

緋 牡丹 お 竜

概要 [ ] 、と並ぶ女任侠スターである藤純子(、以下、藤)の人気を不動のものにした任侠シリーズで、全国の仁侠映画ファンから喝采で迎えられて大ヒットした。 の第一作『』から藤の結婚引退直前の『』まで全八作が製作された。 のを背負った女ヤクザ"緋牡丹のお竜"が、女ながら義理と人情のしがらみの中に生き、不正には身を持って立ち向かっていくというのがパターン。 毎回手を変え品を変えて、あるいは仁侠映画づくりの秘術を尽くして、お竜・藤純子の魅力を咲き乱させる。 第一作製作時22歳だった藤のきりっとした中にも女らしさを秘めた物腰が魅力。 義兄弟の絆で結ばれた扮する熊虎親分が毎回として登場し、鶴田浩二・高倉健・らのスターが交互に出演して主人公を盛り立てる。 シリーズ全八作はいずれも高い水準を保っているが、監督による第三作『』、第六作『』、第七作『』が特に評価が高い。 第六作『緋牡丹博徒 お竜参上』での、故郷に帰る流れ者・菅原文太にお竜がを渡す雪ののシーンは屈指の名場面とされる。 本シリーズが大ヒットした1968年から1969年にかけて"東映任侠映画"は頂点に達した。 シリーズ一覧 [ ]• 第1作『』(1968年9月14日公開)• 監督:、脚本:• 出演:、()、、、、、、、、、他• 第2作『』(1968年11月22日公開)• 監督:鈴木則文、脚本:、鈴木則文• 出演:藤純子、、待田京介、、、、 、、、、、、若山富三郎、、他• 第3作『』(1969年2月11日公開)• 監督:、脚本:鈴木則文、• 出演:藤純子、若山富三郎、待田京介、清川虹子、、天津敏、山本麟一、、、、、他• 第4作『』(1969年4月10日公開)• 監督:、脚本:鈴木則文• 出演:藤純子、待田京介、、、天津敏、、嵐寛寿郎、遠藤辰雄、清川虹子、高倉健、他• 第5作『』 (1969年10月1日公開)• 監督:山下耕作、脚本:、鈴木則文• 出演:藤純子、鶴田浩二、、若山富三郎、待田京介、、他• 第6作『』(1970年3月5日公開)• 監督:加藤泰、脚本:加藤泰、鈴木則文• 出演:藤純子、菅原文太、若山富三郎、嵐寛寿郎、汐路章、、山城新伍、他• 第7作『』(1971年6月1日公開)• 監督:加藤泰、脚本:、 鈴木則文、加藤泰• 出演:藤純子、鶴田浩二、待田京介、名和宏、若山富三郎、小松方正、内田朝雄、嵐寛寿郎、、汐路章、他• 第8作『』(1972年1月11日公開)• 監督:、脚本:• 出演:藤純子、菅原文太、、、若山富三郎、待田京介、、他 製作経緯 [ ] 当時の東映常務兼企画製作本部長・(のち、同社社長)の企画。 岡田はから(以下、京撮)をと組んでへ転換させたがから主演の『』を横目に「東映も女版の任侠映画をやらない手はない」と製作に着手した。 第1作封切り3ヵ月前の1968年6月、岡田はと企画事務係だった佐藤雅夫を呼び、「女剣劇物ができないか、『女狼』というタイトルで書いてみろ。 女優は藤純子」と命じ、脚本に着手させた。 また「片肌脱いでを見せる場面を必ず入れること」を条件につけた。 途中からが参加し、鈴木と佐藤、日下部と三名のによってが練られた。 岡田は藤の父である俊藤を呼び、岡田「(主演は)藤純子で。 いけるぞ」、俊藤「男の世界で女が出しゃばるというのは、どうかなあ。 ならともかく。 女はいつも男のうしろで控えめにしてるのが、やくざの世界やからな」、岡田「そやけど、初めから女の任侠ものやから、そんなことを思うやつもいないやろ。 いっぺん考えてくれ」というやりとりがあったように俊藤は最初は乗り気でなかった。 躊躇する俊藤をよそに岡田が企画をどんどん進め 、「やっぱりあんたが(製作を)やらなくちゃおかしいよ。 それじゃなければこの企画は一本で終わるよ」と説得し俊藤が渋々製作を引き受けた。 しかし俊藤は途中からだんだん入り込んでいったという。 鈴木則文は「岡田さんと俊藤さんがどの時点で話し合ったのか、どんな話をしたのか僕は知りません」と話している。 岡田は俊藤に内緒で藤を呼び「片肌脱げるか。 あんた脱げよ。 そして刺青入れろ」「任侠ものの女の主演は東映では初めてだ。 うちで新しい映画をやろう」と口説いたら「片肌なら脱ぎますよ」と藤が即答し「脱げよ。 やろう」と答え、岡田が"緋牡丹お竜"という名前を付けたという。 岡田が藤の主演抜擢、藤の父である俊藤の製作、鈴木則文のなどを決め、「タイトルそのほかも僕が全部プロデュースした」と話している。 鈴木は1966年の監督の映画『』で、藤が演じた"鉄火芸者・お竜"をイメージし、愛読書だったの『人妻椿』のヒロイン"矢野淑子"の名前を合わせ"矢野竜子"という姓名を決めた。 また火の女のイメージから出身はと想定し「熊本はの生まれ、姓は矢野、名は竜子、通り名を緋牡丹のお竜と発します」というフレーズを決めた。 背中の緋牡丹の刺青であるが、岡田は著書で「もともとに『緋牡丹大名』などの緋牡丹物はいくつかあったが、『緋牡丹』に『博徒』を合わせたタイトル、そして役名"緋牡丹のお竜"を生み出したのは私である」と述べている。 鈴木は脚本を書き岡田に第一稿を渡した。 鈴木がタイトルを、『女狼』から『女博徒緋牡丹お竜』と変更していた。 岡田はタイトルをで大きく紙に書き「『緋牡丹博徒』にしよう」とタイトルを決定した。 岡田は東映作品の題名の多くの命名者としても知られるが 、「『緋牡丹博徒』はタイトルが成功した。 『緋牡丹』と『博徒』、タイトルの前半と後半がまったく合わない言葉を組み合わせるのがコツ。 普通に考えれば合いやせんよ。 それを一緒にして『緋牡丹博徒』と言うと人が目をつけるんだ。 『』みたいなもんだよ」などと岡田は解説している。 に映画が日本で大ヒットした際に、岡田は鈴木則文に「京都時代に俺とお前で作った『緋牡丹博徒』のカラテ版をつくる」と指示して主演で『』を作ったことがある。 岡田は『緋牡丹博徒』は自身と鈴木の二人で作ったと考えている。 鈴木は「緋牡丹の刺青をした女渡世人、緋牡丹のお竜という人物像を作り第一作を書いたのは私ですが、それでもたくさんの人に知恵をかしてもらっています。 第5作『緋牡丹博徒 鉄火場列伝』は、ほとんどとのものです。 第4作『緋牡丹博徒 二代目襲名』の原作はの『女侠一代』です」などと述べている。 俊藤は娘の初主役を引きたてるため、相手役をに頼み、ワルに、脇のお笑い担当になど回りのキャストを決めた、またの『女賭博師シリーズ』は、の話であったが、藤にはをさせた、のシーンでは本物のやくざに来てもらい指導を仰ぎ、のお客になって張ってもらった、だから殺気がみなぎる、本格的な画を撮ることができた、しかもそれを女がやる、そういうことが物凄い人気になったんだろう、などと述べている。 主題歌 [ ]• 「緋牡丹博徒」• 歌:藤純子• 岡田は著書で、もともとは俊藤が女優探しにに行ったとき、この原点となる曲を聞いたと書いている。 岡田は当時テレビの関係者と付き合いを広めていて、岡田が企画した「」()のに渡辺を起用しているため 同年の本作も岡田が依頼したものと思われる。 著書に「タイトルそのほかも僕が全部プロデュースした」と話している。 にのの審査対象となったが、「要注意に指定するほどの内容ではなかった」として指定は受けなかった。 エピソード [ ]• 結果的に当たり役になったとはいえ、当時22歳だった藤が主役に抜擢された背景には、当時、岡田茂が仕掛けたが本格化し、極端に男性重視の路線を敷いて女性客を切り捨て、東映の専属女優を大事にしなかったという事情がある。 は岡田に裸を強要され 、は鶴田浩二と確執があり 、は会社の企画に不満があって 、主力女優が次々と東映を退社するなかで 、ひとり藤が"仁侠映画の花"としてスター女優の道を着実に歩んでいった。 藤は高倉健主演の『』や鶴田浩二主演の『』などで好演を続けた後、『緋牡丹博徒』の主演に抜擢されたが、初主演作はやはり岡田プロデュースの同年作品『』であった。 しかし同作品は思わぬ不入りで「藤純子ではダメか…」と撮影所にはそういう空気が充満していた矢先の『緋牡丹博徒』での主演抜擢であった。 シリーズ中、の手掛けた作品は今日評価が高いが、撮影当時は異常に長い撮影時間に藤がうんざりして「監督の言うことはわからないし、私には合わないわ」と何度も愚痴をこぼし、藤と加藤との仲裁役も岡田が務めたという。 第6作『緋牡丹博徒 お竜参上』の前には一悶着あり、藤が「監督が加藤なら出ない」というところまで行き、岡田と俊藤の周旋と説得で何とか解消した。 藤は勝気で俊藤に抑え込まれていた鬱慣で、上半身裸で二階からのびんを投げつけていたといわれる。 が第3作に出演しているのは、当時多額のを抱えてしをクビになり、岡田を頼って東映の鶴田浩二や若山富三郎主演の任侠映画の助演をして生活をしのいでいたため。 本作から派生した若山富三郎扮する熊虎親分を主人公とする『シルクハットの大親分』がシリーズ二作品あり、藤も助っ人役で出演している。 本シリーズで藤の人気は不動のものとなり、加えて『日本女侠伝シリーズ』と『女渡世人シリーズ』と二つの主演シリーズが生まれた。 『日本女侠伝シリーズ』が5本、『女渡世人シリーズ』が2本と任侠映画の花はまだまだ咲き誇ると思った1971年11月、藤は俳優のとの婚約を突然発表。 「絶対に引退しますとは言うなよ」と岡田と俊藤は強く念押ししていたが、藤は女優引退も同時に発表した。 岡田は当時社長に就任したばかりで、東映の大事な宝を奪われ、引退に断固抗議。 俊藤は娘の結婚引退を反対しなかったため に岡田自ら懸命の説得に当たったが、藤は頑なで諦めざるを得なかった。 藤は準備中だったシリーズ8作目の『緋牡丹博徒 仁義通します』には出るが、新たな企画は出ないつもりだった。 やむを得ず、「それならみんなに惜しまれて辞めろ」と引退記念映画の製作を俊藤に断固要求し藤を説得 、製作・宣伝費に約2億円と当時の映画としては破格の予算をかけ、東映オールスター結集による引退記念映画『』を製作した。 これを藤の挙式直前に封切った。 『関東緋桜一家』は最後の藤純子を見ようと映画館に観客が詰めかけ正月興行を上回る盛況で引退フィーバーに沸いた。 藤は約10年間の東映専属で90本の映画に出演、任侠の花として一世を風靡し引退した。 しかし藤純子のフィナーレとともに任侠路線も終焉を迎えた。 合格した、、、、、の6人を和服の似合う美人に仕立てあげ 、"ポスト藤純子"として順繰り売り出したが二代目は育たなかった。 代わりに東映に呼ばれたのがであった。 脚注 [ ] 注釈• 2016年2月29日. 2016年10月1日閲覧。 、、、• 582-583頁• 126-129頁• 東映ゲリラ戦記 13 46-50頁、 14 54-58頁• 106頁• 158-160頁• 加藤義彦・鈴木啓之・濱田高志(編著)渡辺浩光(監修)『作曲家・渡辺岳夫の肖像』ブルース・インターアクションズ、2010年• 吉野健三『歌謡曲 流行らせのメカニズム』 ヤゲンブラ選書 、、128-129頁。 2011年8月号、「完全保存版 東映不良性感度映画の世界」45頁• 2007年8月号、83頁• 103頁• 324頁• 36-37頁• 206頁• 251-252頁• 、132頁• 165頁 参考文献・ウェブサイト [ ]• 「任侠藤純子 おんなの詩」『』1971年8月10日増刊号。 『日本映画俳優全集・女優編』、1980年。 『風雲映画城』下、、1992年。 『ぴあシネマクラブ 邦画編 1998-1999』、1998年。。 ・『任侠映画伝』講談社、1999年。。 ・円尾敏郎『将軍と呼ばれた男:映画監督山下耕作』、1999年。。 ・植地毅(編著)『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』徳間書店、1999年。。 『悔いなきわが映画人生:東映と、共に歩んだ50年』財界研究所、2001年。。 『映画はやくざなり』、2003年。。 岡田茂『波瀾万丈の映画人生:岡田茂自伝』、2004年。。 笠原和夫『破滅の美学 ヤクザ映画への鎮魂曲』、2004年。。 (、1987年6月を加筆、改題しから1997年に出版、さらに再出版したもの)• 『任侠映画が青春だった 全証言伝説のヒーローとその時代』徳間書店、2004年。。 「欲望する映画 カツドウ屋、岡田茂の時代」『』2011年7月上旬号。 他「鎮魂、映画の昭和 岡田茂 安藤庄平 加藤彰 高田純 沖山秀子 長門裕之」『』、編集プロダクション映芸、2011年8月号。 『』2011年8月号他、。 「連載 鈴木則文 東映ゲリラ戦記」『』、、2011年10月〜2013年6月。 春日太一『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』、2013年。。 『女優 富司純子』、2013年。。 「高倉健が鮮やかに甦る 『やくざ映画』の世界」『』、、2014年12月12日号。 山本哲士『高倉健・藤純子の任侠映画と日本情念:憤怒と情愛の美学』文化科学高等研究院出版局、2015年。 外部リンク [ ]•

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緋牡丹博徒 お竜参上

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緋牡丹博徒シリーズの中でも最高傑作と言われている加藤泰監督三部作のひとつなので、安くなったのをきっかけに買ってみた 見てみたら予想以上に面白かった カメラワークもかっこいいし 情景は美しいし 悪人はどこまでも憎たらしいし 血みどろになりながらも勧善懲悪ですっきり?解決するし 菅原文太とか他の役者さんとか若いなぁーとは思いますけど 全然古い感じはないです 美術やカメラワークが逆に今より凝っててかっこいいです、芸術的です この先二度とこんな映画は撮れないかもと思う映画のひとつですね でも、まぁなんちゅーても 主役の藤純子さんがすばらしいばい 博多弁がしびれるっす (たぶんほんとの博多ッ子が聞いたら、なんじゃこりゃーって思うような博多弁なんだろうけど) 雪の降る橋での無言のラブシーンもかっこよかとです 「御伴させてもらいます」 「気持ちはうれしかとですばい、けど、これはさしの勝負じゃけん…」 ただひとつ難点はたぶん差別用語とみなされる部分なんでしょうけど 無音になってました こういうのは醒めます、実にやってほしくない、作品を傷モノにしてます 松竹なんかのDVDはそのままになっているのに 見習って欲しいです いやー このシリーズは他も買いたくなりました とりあえず加藤泰監督三部作の残り二つを揃えてみたいと思います I bought two of this series at the same time and watched both. The review for these movies are the same. After I saw a preview 予告編)on Youtube, I wanted to see the whole movie and I bought it on Amazon. I loved it. It's Fuji Junko's charming that makes this movie good and enjoyable. I bought two of this series so far. I would watch others when I can get them. 任侠映画の典型である、義理人情にあつい親分が、極悪非道の親分に殺されたが、我慢をする。 更に悪事をされたため堪忍袋の緒が切れで、相手を殺すというパターンで、見ている方もスカッ とします。 その物語に様式美が加わるものですから、たまりません。 加藤泰監督は、ローアングルとクローズアップの撮影で迫力が増していきます。 それに、色彩の 美しさを見せてくれます。 真っ白い雪が深々と降る橋の上での別れの切ないシーンです。 オレンジのミカンを傘を さす菅原文太に渡しますが、手から落ち、雪の上を走っていくシーンが見事なコントラストとを 表していました。 藤純子の仁義の切り方、匕首の使い方など見ていて惚れ惚れとします。 立ち回りも見事でした。 数ある見所の中でも、少女とお竜の再会シーンで、貰い泣きしながら蜜柑をほおばる三原葉子が出色である。 子役上がりで芝居が上手い童顔の山岸映子とは3つしか歳が違わないのに、藤純子が「おばちゃん」と呼ばれるのは気の毒だな、なんて余計な事を思いながら観ていると、藤を慕って抱きついて泣く山岸の熱演を尻目に、蜜柑を食う三原葉子の手が全然止まらないのに思わず眼が釘付け。 得てして他人の不幸な身の上やら何やらに同情する人というのは、そもそも自分が犠牲にならない範囲でしか共感しないので、不幸せな女の生涯を、それこそ腐るほど見てきた年増女郎の三原葉子としては、この感激のご対面シーンですら、テレビの身の上相談くらいのインパクトなので、蜜柑を食い続けるのもむべなるかな、なのである。 うーむ、奥が深い。 出演者に名前があったらいつ出るか、いつ出るかと期待せずにはおられないのが若山富三郎 同様に丹波哲郎。 お竜さんのピンチに鬼のような顔で登場したのが「チョビ髭の熊」こと若山富三郎。 ジタバタする天津敏に拳銃を突きつけたその手を藤に触ってもらっただけではしゃぎまくり。 圧倒的に強く、その知的レベルが幼児並みという役どころは若山先生の十八番 「地」とも言う。 もちろん実際にいたら、迷惑なだけのキレた親父だが。 文太兄ぃに斬りかかり奮死する安部徹の若衆・川谷拓三、断末魔でしっかりアップの横顔は全然憎めない。 相変わらず余り物事を深く考えない名和宏、事件の渦中にありながらも傍観者的にニヤニヤ笑う林彰太郎、お調子者の山城新伍、元新東宝の同僚対決となった沼田曜一。 などなど、脇役さんたちも相も変わらず良い仕事をしてくれている。 出会い、別れ、どのシーンにも橋が効果的に使われていて印象深い。 見せ場がありすぎて、とてもじゃないがここには書き切れない。 観客にとってはとっても嬉しい映画である。

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