【目次】 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 時候の挨拶とは? c Shutterstock. com 時候(ジコウ)の挨拶は、季節や天候に応じた心情や季節感を表す言葉で、手紙の前文で頭語(「拝啓」など)に続く書き出しを指します。 四季の豊かな日本ならではの美しい手紙の習慣ですが、使い方がよくわからず、敬遠している方も多いのでは? このページでは、梅雨の時期にビジネスで使える、時候の挨拶をご紹介していきます。 「梅雨の時期」と一口に言っても、梅雨入り前から梅雨明けまで、季節は細やかに表情を変えますよね。 それに合わせて、時候の挨拶も選ぶ言葉が変わります。 その時々の季語を入れれば、季節感が割と簡単に出せます。 ですから、時候の挨拶は考えているよりも難しくありません。 一緒に学んでいきましょう。 梅雨の時候の挨拶・例文をチェック c Shutterstock. com 梅雨といえば、雨の日が続き、鬱陶しい季節ですよね。 天気が悪いと、気も滅入ります。 そんな気持ちを和らげるのが、時候の挨拶。 特に、ビジネスシーンで手紙を書く場合には、固い話から入ると相手との心の距離が縮まりません。 雨が続く季節だからこそ、受け取り手の気持ちをすがすがしくさせるような文章を届けたいですね。 ここでは、梅雨の時期に使える例文をそれぞれご紹介していきます。 梅雨の時候の挨拶・ビジネスで使える「漢語調」の慣用句 c Shutterstock. com 時候の挨拶には、「漢語調」のものと「口語調」のものの2通りがあります。 漢語調は、例えば「梅雨の候」というように、季節を表す言葉の後に「の候」とつけます。 「候」が表しているのは、季節や気候。 漢語調の時候の挨拶は、ビジネス文書や格調高い文書にしたいときに用いられていますよ。 一方、口語調は、「雨のうっとうしい季節が続いておりますが」というように、話し言葉のような柔らかい表現で季節感を表します。 気心の知れた友人や長年の付き合いのある相手など、親しい人に手紙を送る際に、使われることが多いですね。 ビジネスでも、親しみやすい文書にしたいときは、使うことがあります。 まずは、漢語調の時候の挨拶からご紹介していきましょう。 「初夏の候」は5月下旬~6月上旬まで 暦の上では、立夏から立秋の前日までを夏と言います。 暦には、初夏という区分はありませんが、夏の初めという意味合いを込めて、5月下旬から6月上旬を指すことが多いですね。 したがって、「初夏の候」(しょかのこう)は、梅雨入り前の6月上旬に用いるとよいでしょう。 ビジネス文書では、「初夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」などというように使います。 他にも、5月下旬〜6月上旬には、「万緑の候」(ばんりょくのこう)、「薄暑の候」(はくしょのこう)という時候の挨拶も使います。 「入梅の候」は6月上旬~中旬まで 「入梅の候」(にゅうばいのこう)は、「梅雨の季節に入りました」ということを表しています。 実際の梅雨入りの時期にあわせて用いるといいですよ。 ビジネス文書では、「入梅の候、貴殿ますますご清祥の由、何よりと存じます」などというように使います。 他にも、6月上旬〜中旬は、「紫陽花の候」(あじさいのこう)、「芒種の候」(ぼうしゅのこう)という時候の挨拶も使います。 c Shutterstock. com 「梅雨の候」は6月中旬~下旬まで 「梅雨の候」(ばいうのこう・つゆのこう)は、梅雨の期間中に用います。 一般的には6月中旬から下旬頃に用いることが多いですね。 ビジネス文書では、「梅雨の候、貴殿におかれましてはいよいよご健勝の趣、何よりと存じます」などというように使います。 他にも、6月中旬〜下旬は、「長雨の候」(ながあめのこう)という時候の挨拶も使います。 「夏至の候」は6月下旬 「夏至の候」(げしのこう)は、「夏至」の期間にあわせて使います。 2020年の夏至は、6月21日 日。 夏至の期間は、2020年7月7日 火 「小暑」の前日までとなります。 したがって、「夏至の候」は、6月下旬の挨拶に使うのがいいですね。 ビジネス文書では、「夏至の候、貴社にはますますご隆盛の段、お慶び申し上げます」などというように使います。 他にも、6月下旬は、「梅雨晴れの候」(つゆばれのこう)、「短夜の候」(たんやのこう)という時候の挨拶も使います。 「向暑の候」は6月全般に使える 「向暑の候」(こうしょのこう)は、「初夏の訪れを感じる季節」、「暑さに向かう時候」を表します。 したがって、梅雨の無い地方や梅雨らしさを感じない年などの6月全般に使えますよ。 ビジネス文書では、「向暑の候、貴社にはますますご隆盛の由、慶賀の至りに存じます」などというように使います。 梅雨の時候の挨拶・ビジネスで使える「口語調」の慣用句 c Shutterstock. com 続いて、口語調の慣用句をご紹介します。 慣用句とは言っても、そのままの言葉で使わなければならないという厳格なものではありません。 したがって、あなたの感性に合わせて言葉をアレンジして使うことも可能ですよ。 また、先ほどもお伝えした通り、口語調の時候の挨拶は主に親しい人への手紙に使われるもの。 ビジネスで口語調を使う際は、親しみやすい演出をしたいとき、漢語調だと固すぎると感じるときに使ってみてください。 5月下旬~6月上旬の例文 梅雨入り前の5月下旬から6月上旬は、先にも述べた通り、初夏に当たります。 ですから、この時期は、「初夏」や梅雨入り前の天候等に触れた時候の挨拶が使いやすいでしょう。 例文は下記になります。 ・「さわやかな初夏となりました」 ・「清々しい初夏を迎え」 ・「梅雨がもうそこまでやってきておりますが」 6月上旬~中旬の例文 梅雨入りの時期に入る、6月上旬~中旬。 この時期は、「梅雨入り」や「紫陽花」に触れた時候の挨拶が使いやすいでしょう。 例文は下記になります。 ・「入梅とともに雨が続きますが」 ・「雨に紫陽花の花が映える季節となりました」 ・「梅雨晴れの一日、夏本番を思わせる日差しとなりました」 6月中旬~下旬の例文 梅雨の期間中である6月中旬から下旬頃は、「梅雨」や「長雨」に触れた時候の挨拶が使いやすいでしょう。 例文は下記になります。 ・「梅雨明けの待たれる今日この頃」 ・「鬱陶しい梅雨空の毎日ですが」 ・「長雨の続く毎日ですが」 c Shutterstock. com 6月全般に使える例文 6月全般に使うとしたら、暑さに向かっている様を表すといいでしょう。 梅雨のない地方の方にも使えますね。 例文は下記になります。 ・「暑さ日増しに厳しく」 ・「吹く風も次第に夏めいてまいりましたが」 梅雨の時候の挨拶・お礼状で使える例文は? プライベートな手紙では時候の挨拶から始めることもありますが、ビジネス上での手紙は、「拝啓」から始めて、「時候の挨拶」を書いたら、「繁栄を慶ぶ言葉」、「感謝の言葉」を入れます。 「繁栄を慶ぶ言葉」というのは、「貴社ますますご繁栄のことと心からお喜び申し上げます。 」などで、「感謝の言葉」は「平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申しあげます。 」などがよく使われています。 その後に「主文」を入れ、「結びの言葉」、「敬具」の構成が一般的です。 c Shutterstock. com お礼状で使える例文をご紹介しましょう。 「拝啓 吹く風も夏めいてまいりましたが、〇〇様にはその後もお変わりなくご精勤なさっていることと拝察いたします。 さて、このたびはご多忙中にもかかわらず、〜にしていただき、ありがとうございました。 今後も〜(重ねてお礼のひと言)これからも変わらぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。 略儀ながら書中にてお礼申し上げます。 誠にありがとうございました。 敬具」 「梅雨の時候の挨拶+安否の挨拶」の形で手紙を書く c Shutterstock. com 梅雨の時候の挨拶は、これまで幾つかご紹介してきました。 時候の挨拶だけで終わらせずに、安否を尋ねる挨拶を加えることで、よりスマートな文章になります。 以下に例文をご紹介しましょう。 ・「さわやかな初夏となりました。 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 」 ・「入梅とともに雨が続きますが、貴殿におかれましてはなお一層ご隆盛の由拝察いたしております。 」 ・「梅雨明けの待たれる今日この頃、皆様お変わりはございませんでしょうか。 」 最後に c Shutterstock. com ここまで、「梅雨の時候の挨拶」についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 6月は梅雨の影響を受け、天気と同様に気分が晴れないことも多い月です。 そんな季節こそ、時候の挨拶を使って、相手へのねぎらいの気持ちを伝えたいですね。 TOP画像/ c Shutterstock. com.
次の上旬・中旬 時季に合わせて 6月時候の挨拶と結びの文 6月上旬に使える時候の挨拶としては、 「芒種」があります。 これは 6月6日頃を指します。 他に 「薄暑」「麦秋」などもあります。 中旬には 「梅雨」「長雨」「短夜」、 特に、下旬も含めの梅雨の冷えるころには 「梅雨寒」や 「梅雨冷え」 などが良いでしょう。 梅雨の長雨の頃には 「入梅」や 「紫陽花」 があります。 他に6月の時候の挨拶として、 「初夏」や 「向暑」が使えます。 梅雨空が続くときには不向きなので、 使う際は注意が必要です。 これらに、「~の候」「~のみぎり」を続けて時候の挨拶とします。 結びの文には 「長雨の折、くれぐれもご自愛下さい。 」 「梅雨の晴れ間の美しい青空に夏らしさを覚える昨今、 どうぞお健やかにお過ごしください。 」 などが6月の結びの文ではよいでしょう。 晴れた日が続いているようなら、 「爽やかな初夏のみぎり、」などの後に 健康や発展を願う一文を続けて結びの文とします。 スポンサーリンク 学校やPTAの通知、ビジネス文書で使える 6月の時候の挨拶 PTA活動で発行する文書で多いのが通知文だそうです。 こういった学校やPTAで出す 「お手紙」と呼んでいる案内などの通知文も、 基本的にはビジネス文書と同じような体裁です。 ですから、 時候の挨拶もあまりくだけたものでもない方が無難です。 「梅雨の折」・「梅雨の折」・ 「梅雨の折」・「新緑の候」、 などが一般的なものでいいでしょう。 もう少し柔らかい表現が良いならば、 「青葉若葉の季節となりました。 」 など良いと思います。 逆にあまり情感豊かなものは違和感があるかもしれません。 このような時候の挨拶の後に、 PTA文書なら日頃の活動への協力のお礼分をつなげます。 「保護者のみなさまには、 日ごろより本校PTA活動に多大なるご協力・ ご支援を賜り厚く御礼を申し上げます。 」 といった感じです。 ビジネス文書ならば、 「ますますご発展の事お喜び申し上げます。 」 「ますますご清栄のことと存じます。 」 などと続けると良いでしょう。 6月に送るお礼状、招待状 時候の挨拶例 6月は梅雨真っ只中なので、 梅雨や長雨、うっとうしい、蒸し暑い、 といったじめじめとした気分になる言葉が連想されます。 うっとうしい気持ちが先に立ちがちです。 ですから、6月に出すお礼状や招待状では、 なるべく気持ちが明るくなるような時候の挨拶をしたいものです。 漢語調の時候の挨拶ならば、 「初夏の候」、「青葉の候」、「向夏の候」、 辺りが爽やかでいいでしょう。 口語調にするなら、 「梅雨明けが待たれるきょうこのごろ」 「木々の緑も深みを増して」 「初夏の風が爽やかな季節となりました」 「日ごとに暑さが増す折」 「あじさいの花が美しい季節となりました」 などが前向きで清々しい時候の挨拶となります。 せっかくのお礼状や招待状ですから、 気持ちのいい言葉でお手紙を書きたいものですね。 カテゴリー• 892• 410• 119• 189• 148•
次の令和2年お花見会中止のお知らせ 春の足音が近づいてまいりました。 さて、毎年、宮下三丁目自治会・春の恒例行事となっております「お花見会」ですが、今年は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、行なわないことになりました。 会場の県民健康福祉村でも新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、飲食を伴う宴会等を控えるよう「お花見宴会等の自粛要請」が、埼玉県公園緑地協会から出ていること、また、当自治会主催のお花見会は毎年、80名を超える参加者がいることを踏まえ、4月5日(日)に予定しておりました今年のお花見会は中止とさせていただきます。 また、5月24日(日)に予定しております、春の日帰りバス旅行「とちぎ蔵の街で遊覧船と街巡りを楽しむ」につきましても、状況と越谷市の指導・要請に照らし合わせ、開催するかどうかを現在、検討中です。 3月末日までに役員会で、開催・延期・中止の決定をし、ご連絡いたします。 文書作成のポイント 令和2年自治会お花見会の自粛について 2月10日に出羽公民館会議室で行なわれた越谷市自治会会長連合会の臨時総会で、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策について話し合いがもたれ、越谷市の方針に準じ、4月までに各自治会で予定しているイベントについては自粛することが満場一致で決まりました。 したがいまして、4月5日(日)に予定していました、当自治会の今年のお花見会は中止とするのが妥当と考えます。 会場の県民健康福祉村でも今年は「お花見宴会等の自粛要請」が埼玉県公園緑地協会から出されていること、また、お花見会には、未就園児から80歳を超える高齢者など、毎年80名近く参加することを考えると、中止せざるを得ません。 本来ならば、会長が役員を招集し、臨時役員会で本議決を決議するところですが、今回は、宮下三丁目自治会規約「第6章 雑則」に則り、本通知およびみなさまからの回答票の提出をもって各役員の協議に替えさせていただきたいと存じます。 つきましては、回答票にある「賛成」「反対」のいずれかにマル印をつけていただき、街区名・役員名をご記入のうえ、2月16日(日)までに、お手数ですが、金子宅までお届けください。 ポスト投函でかまいません。 なお期限までに回答票の提出がない場合は「棄権」とさせていただきます。 またご意見などありましたら、回答票の余白または裏面にお書きいただくか、金子までご一報ください。 電話番号は 048-000-0000 です。 役員の決議をとりまとめたうえで、会員のみなさま宛に、令和二年のお花見開催についてのお知らせ文を作成し、各街区の役員を起点に回覧板で通達したいと存じます。 お知らせ文は、2月20日(木)までに作成し、役員のみなさま宅にお届けします。
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