前立腺肥大症 治療薬。 最新の前立腺肥大症の治療

前立腺肥大症の治療法のいろいろ

前立腺肥大症 治療薬

『PSAって何でしょう? 』でも説明しましたが、前立腺肥大症つまり、前立腺が大きい人はPSAの値が高くなる傾向があります。 とくに超音波検査で体積が50cc以上あるような前立腺肥大症のある方では、PSAは4. 0を超えることはよくあります。 正常値を超えて10前後まで上がることもありますし、PSAが20~30ぐらいに上がることも稀ですがあります。 このように前立腺肥大症がある方で、PSA高値だった場合の解釈はかなり難しいのが実情です。 PSAが軽度上昇したのは、前立腺肥大症のせいかもしれません。 お話しているように、前立腺肥大症と前立腺がんは併存することも多いので、この見極めが難しいのです。 しかし、結局、前立腺針生検まで行わないとわからないということになります。 前立腺肥大症とPSA検査で、注意が必要なのは、ある種の前立腺肥大症の治療薬により、PSAの値が影響を受けることです。 『前立腺肥大症と前立腺がんは違うの?』でも説明しましたが、ある種の前立腺肥大症の薬やほかの疾患で使う薬を長期に服用すると、PSAの値が下がることが分かっています。 アボルブ、パーセリン、プロスタール、プロペシア(増毛剤)などです(安い後発品だと名前が違うかもしれません)。 これらの薬には、男性ホルモンの作用を下げる作用があります。 最近日本で前立腺肥大症の方でよく使われる、アボルブという薬剤は、長期に使うと前立腺は小さくなり、排尿症状にとても効果があります。 この薬を続けると、PSAも下がってきます。 6~12ヶ月使うと、大部分の方は使う前の40~50%にまでPSAは下がります。 つまり、PSAが仮に8. 0だとすると、薬を続けると、半分以下の正常値4. 0以下となってしまって、PSA検査でひっかからなくなってしまうのです。 下がっている事が、薬のせいだと患者さんも医者もわかっていればいいのですが、問題なのは、PSAが下がって、落ち着いていればいいのですが、十分下がりきったあとから(たぶん半年以上薬を服用してからだと思います)、上昇傾向が出てきた時です。 これは、悪性度の高いこの手の薬が効きにくい前立腺がんが出てきた可能性があると最近言われています。 逆にこんな話もあります。 『前立腺肥大症があって、症状が強く、泌尿器科を受診しました。 アボルブを服用する前に調べると、PSAが高いので、生検を行いましたが、がんは見つかりませんでした。 アボルブを服用すると、前立腺肥大症の症状は薄らいで、おしっこの勢いもずいぶん良くなりました。 悪性度の低い前立腺がんや前立腺肥大症の部分は、アボルブの効果で縮小し前立腺も小さくなります。 アボルブが効かない悪性度の高い前立腺がんは大きさがあまり変わらずに残るので、悪性度の高い前立腺がんは前立腺内において相対的に大きくなります。 アボルブ内服前後で前立腺の大きさに関わらず、同じ本数前立腺生検するなら、この時に生検を行うと、効率よく、命を脅かす前立腺がんを検出できるのではないか?悪性度の高い前立腺がんの部位に当たる確率が上がるというわけです。 逆に言うと、PSAの高い人は、アボルブを使ってから生検を行った方が、悪性度の低い前立腺がんは抑えてしまい、見落としてはいけない前立腺がんを見つける確率があがるかも?』 このことが正しいかどうかはまだまだ推論の域を出ていませんが・・・ ともあれ、これらの前立腺肥大症の薬(アボルブ、パーセリン、プロスタール、プロペシア)は、PSAの値を下げますので要注意です。 処方している医者は、わかっていると思いますが、念のため、前立腺肥大症の患者さんにもお知らせします。 つまり、この手の薬の服用を続けて、PSAが十分に下がるのはいいのですが、薬の服用を続けているにもかかわらず、PSAが上昇してくるのは、悪性度の高い前立腺がんの存在、進行を心配をしないといけません。

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ザルティア錠はEDに使えるのか?シアリスとの違いや薬の特徴について|イースト駅前クリニックのED治療

前立腺肥大症 治療薬

上の図の通り、前立腺は尿道をグルリと取り囲んでいます。 前立腺が肥大すると、尿道が圧迫されて尿の出が悪くなってしまいます。 こんな症状がある場合は、前立腺肥大の可能性があります。 前立腺肥大は、原則的に命に関わる病気ではありません。 病状が本当に進行して尿がほとんど出なくなってしまえば、重い尿路感染症や腎不全を引き起こす可能性もありますが、通常はそこまで放置することはないはずです(ただし高齢で、意思の疎通が困難な人は尿量に留意が必要です)。 また「前立腺肥大」と「前立腺がん」は、いかにも関係があるように見えますが、原則的に別の疾患で、前立腺肥大が前立腺がんのリスクを上げるわけもありません。 むしろ、エビデンス(科学的な証拠)はないものの、前立腺肥大がある人には前立腺がんが少ないという印象を持っている泌尿器科医が多いようです。 ただし症状が似ているので、どうせ前立腺肥大だろうと思っていたら前立腺がんだったというケースは十分にあり得ます。 排尿に不安がある場合は、安易に自分で判断せず、医療機関を受診することが大切です。 純粋な前立腺肥大で死亡することはまずありませんが、排尿障害があったり、そのために睡眠が十分に取れなかったりすれば、QOL(Quality of life=生活の質)が著しく低下してしまいます。 自分が罹患する可能性が高い病気だからこそ、やはりうまく遠ざける工夫が必要なのです。 性行為と前立腺肥大の関係は? 何が前立腺肥大を引き起こす原因なのかは、まだはっきりと分かっていません。 ただ、肥満や高血圧、高血糖、脂質異常症といった「メタボリックシンドローム」に合併しやすいことが分かっています。 また男性ホルモンであるテストステロンは、前立腺肥大のリスク因子になります。 テストステロンは、少なすぎるとED(勃起障害)や筋力低下、メタボリックシンドローム、うつ病などのリスクが上昇し、多すぎると前立腺肥大、AGA(男性型脱毛症)のリスクが上昇するという、なかなか一筋縄ではいかないホルモン。 ちなみに性行為が前立腺肥大のリスクになったり、悪化させたりすることは証明されていないのでご安心ください。 ノコギリヤシもいいという説がありますが、それについては有効であるという報告と、無効であるという報告が同じくらいあって、現段階では判定は保留されています。

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前立腺肥大症の治療薬との飲み合わせ

前立腺肥大症 治療薬

泌尿器科の病気について 前立腺肥大症 前立腺肥大症とは、文字通り前立腺が肥大して、様々な排尿の症状を引き起こす病気です。 前立腺が肥大する原因は完全にはわかっていませんが、男性ホルモンなどの性ホルモン環境の変化が関与すると言われています。 前立腺肥大症を発症する明らかな危険因子は加齢ですが、その他に遺伝的要因、食生活、肥満、高血圧、高血糖、脂質異常などがあげられます。 前立腺と前立腺肥大症 前立腺は男性にしかない生殖器の一つで、前立腺液といわれる精液の一部を作り、精子に栄養を与えたり、精子を保護する役割を持っています。 前立腺は直腸と恥骨の間にあり、膀胱の出口で尿道を取り囲んでいます。 このため、前立腺が肥大すると尿道が圧迫されて、排尿に関わるいろいろな症状が出現します。 前立腺は、尿道の周囲にある内腺とその周りにある外腺に区分されますが、前立腺肥大は尿道周囲の内腺に発生し、前立腺癌は外腺に発生します。 一般的な成人男性での前立腺の大きさは、体積で表した場合には20ml以下と言われています。 よく、「クルミぐらい大きさ」と例えられます。 ところが、前立腺が肥大すると、クルミ程度の大きさのものが、卵やみかんの大きさになります。 前立腺肥大症の原因と症状 前立腺肥大症になりやすい人 前立腺肥大症の頻度は、年齢とともに多くなり、50歳から頻度が増加します。 組織学的な前立腺肥大は、30歳代から始まり、50歳で30%、60歳で60%、70歳で80%、80歳では90%に見られますが、そのすべての方が治療を必要とする症状を伴うわけではありません。 肥満、高血圧、高血糖および脂質異常症と前立腺肥大症の関係が指摘されており、メタボリック症候群との関係についても、検討されています。 野菜、穀物、大豆などに多く含まれるイソフラボノイドは前立腺肥大症の発症抑制効果があることが指摘されていますが、喫煙やアルコール、性生活との関係は明らかではありません。 原因 前立腺が肥大する原因はまだはっきりとは解明されていません。 しかし、「男性ホルモンの働き」が関与していることは間違いなく、中高年になって男性ホルモンを含む性ホルモン環境の変化が起こることにより、前立腺が肥大すると考えられています。 症状 前立腺肥大症では、排尿症状(排尿困難をはじめとする、尿を出すことに関連した症状)、蓄尿症状(尿を貯めることに関連した症状)、排尿後症状(排尿した後に出現する症状)がみられます。 排尿症状 排尿困難とは、尿が出にくい症状の総称ですが、「尿の勢いが弱い」、「尿が出始めるまでに時間がかかる(尿を出したくでもなかなか出ない)」、「尿が分かれる(尿線が分かれて出る)」、「排尿の途中で尿が途切れる」、「尿をするときに力まなければならない」などの症状があります。 蓄尿症状 前立腺肥大症では、多くの場合頻尿がみられます。 頻尿については、一日に何回以上という定義はありませんが、昼間(朝起きてから就寝まで)については概ね8回より多い場合、夜間は就寝後1回以上排尿のために起きる場合、それぞれ「昼間頻尿」、「夜間頻尿」と考えられます。 「尿意切迫感」は、急に我慢できないような強い尿意が起こる症状を言います。 また、尿意切迫感があって、トイレまで間に合わずに尿が漏れてしまうような症状を、「切迫性尿失禁」と言います。 尿意切迫感があり、頻尿を伴うものを過活動膀胱といいますが、前立腺肥大症の患者さんの50~70%が過活動膀胱を合併します。 過活動膀胱では、まだ膀胱に十分尿が貯まっていないのに、膀胱が勝手に収縮してしまうので、すぐに排尿したくなってトイレに行く、つまり頻尿になります。 前立腺肥大症で、排尿後に膀胱内に尿が多量に残るようになると、膀胱に貯められる尿量が減って、結果的に頻尿になる場合もあります。 排尿後症状 「残尿感」とは、排尿後に「どうもすっきりしない」、「尿が残っているような感じがする」といった感じのことです。 また、尿が終わったと思って、下着をつけると尿がたらたらっともれて下着が汚れることがありますが、これを「排尿後尿滴下」と言います。 前立腺肥大症の進行と合併症 前立腺肥大があっても、必ずしもすべて治療が必要になるわけではなく、前立腺肥大によって起こる症状がどの程度か、またどれくらい生活の支障となるかが重要です。 また、一般的には前立腺肥大症は加齢とともに徐々に進行しますが、前立腺サイズや症状がまったく変わらないことも少なくありません。 したがって、前立腺肥大症でも自覚症状が軽度であれば、経過観察で様子をみればよいし、予防的に治療をする必要もありません。 しかし、前立腺肥大症が進行すると、症状の悪化のみでなく、次のような様々な合併症を引き起こすことがあります。 肉眼的血尿 前立腺肥大のために、尿道粘膜の充血が起こり、前立腺部の尿道粘膜から出血して、血尿が出やすくなります。 尿路感染 排尿障害のために、膀胱内に残尿が残るようなると、尿路感染が起こりやすくなります。 尿閉 膀胱内に尿が充満しているにも関わらず、尿が出せない苦しい状態となり、これを尿閉(にょうへい)と言います。 前立腺肥大が高度なほど(前立腺が大きいほど)起こりやすく、飲酒、風邪薬の服用が尿閉を引き起こす要因として頻度の多いものです。 膀胱結石 膀胱内に常に残尿がある状態が長期間続くと、膀胱内に結石ができることがあります。 腎機能障害 膀胱内に多量の残尿が残るようになったり、排尿障害のために膀胱壁が高度に肥厚(厚くなる)すると、腎臓から膀胱への尿の流れが妨げられ、腎臓が腫れる状態(水腎症)となり、腎不全になることがあります。 溢流性尿失禁 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁は、膀胱内に常に多量の残尿が存在するために、膀胱内にそれ以上尿が貯められなくなり、まるでダムから水が溢れるように、尿道から尿が溢れ出て、いつも尿がちょろちょろと漏れる状態を言います。 後述するように、前立腺肥大症に対しては、まず薬物治療が行われますが、上記のような合併症を発症した場合には、手術による治療が行われます。

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