今俺にバカって言ったか。 1話 三姉妹が俺の家に押し寄せてくる

うちの実家が農家。俺は継ぐ気は無いし、親も自分の代で終わらす予定だった → 嫁がバカすぎて離婚

今俺にバカって言ったか

俺は藤川泰造。 家に色々な事情で両親のいないこと以外は一般的な男子高校生だ。 どこにでもいる男子高校生で、普通で普通な普通すぎる生活を毎日送っている。 俺はこれからも卒業するまで一般的な生活を送っていくのだろうと思っていた。 何故だ。 どうしてそうなった。 もうそれしか頭に思い浮かばないくらい俺の頭は混乱している。 夜になった今、俺は自分の家の玄関に立っている。 そして目の前には三人の女がいる。 「ねぇ、いいよね?同じクラスの仲でしょー。 そこをなんとかぁ……」 今俺に話しかけてきたのはクラスメイトの 姫川心優 ( ひめかわみゆ )。 今もちょっと不機嫌っぽいので、顔が怖い。 この女は同じクラスの仲とか訳のわかないことを言っているが、実際のところこいつとは一回も話したことが無いくらい関わりのないクラスメイトだ。 「私からもお願いします。 私たち、このままじゃ土の上で寝ることになっちゃうんです」 次に話しかけてきたのは名前不明の謎の女。 見た目的にはかなり大人っぽく姫川と違ってかなり穏やかな印象の残る女だ。 「ねぇ、お姉ちゃん。 髪は黒色で、ワンサイドアップ。 身長が姫川の五分の四くらいしかなく、本来なら超低身長なはずの姫川が何故か大きく見えるという錯覚の原因が、この女だ。 姫川と手を繋いでいて、さっき姫川のことをお姉ちゃんと呼んでいたのできっとこの子は姫川の妹なのだろう。 それに顔も姫川とよく似ている。 幸い俺の家にその火が移ることは無かったのだが、完全に火が消された時には土が剥き出しになった状態で跡形も無く家は全て燃え尽きていた。 それが今、目の前にいるこの三人の女。 家が燃えて寝るところが無いから泊めてくれという話だった。 「ねぇー、お願い!なんでもするから!」 「いやなんでもと言われても、そもそも俺の家狭いし」 実際、俺の家はかなり狭い。 幅がとにかく狭くて、人一人通るのがやっとですれ違ったら終わり、なレベルの幅しか無い縦長な家なのだ。 因みに両親がこの家にいない理由はこれだ。 歳を重ねてきた両親はこの家を使うことが段々と不自由になってきて、ここより大きい家に最近引っ越したのだ。 そしてその引越し先はかなり遠い場所だったので、学校にいかなくてはならない俺だけこの家に残っていたという訳だ。 転校すればという意見もあったけど、俺は一人暮らしにかなり憧れを持っていたし、何より俺は今の学校をかなり気に入ってたからこの家に残った。 俺の親は何を思ってこんな狭い家に住もうと思ったのだろうか。 心底不思議に思う。 「狭くても大丈夫です!私たちは廊下で寝ることになっても構わないので」 「えっ!?廊下で寝るくらいなら土の上で寝るのと変わらなくない?」 「変わります。 外で寝ていると寒いですし、何より寝ている間に泥棒に会ってしまったら大変です」 「ええ……確かにそうだけど、廊下はなぁ……ま、とりあえず泊めてくれない?」 姫川は折れずに再度お願いしてくる。 廊下でも良いと言われても、急に訪れた他人を自分の家に泊めるなんて普通は出来ない。 たしかに一部の男友達には言ったような気がするけど、まさかクラス全体で有名になるまで広まっていたとは……。 「本当に知らないんだ。 自由でいいなぁって皆は言ってたよ」 「たしかに自由ではあるけど、欠点の方が多いよ。 ……というか、親がいないのと俺の家を選んだことの何が関係あるんだよ」 「いやだって親のいない家の方が迷惑掛からないじゃん。 それにちょうど隣だったんだし」 「なっ……俺には迷惑掛からないってか!?」 「うん。 だってそうでしょ?」 話したことがないから姫川がどんなやつなのか俺は知らなかった。 けど今この瞬間、俺は姫川の性格をだいたい把握出来てしまった。 姫川は弱い立場にいる人をとことん潰すいじめっ子タイプのやつだ。 親のいる家に住み着けば迷惑が掛かると言っていたが、俺だけの住んでいる家なら迷惑は掛からない。 それってつまり権力の少ない学生である俺は弱いやつという認識で、俺なら何をしてもいいとかそんなことを思っているのだろう。 心に優しいと書いて、心優 みゆ と呼ぶ名前をしているとは思えないほどのクズ思考を持っていやがる……。 くぅっ、ますます俺の家には泊めたく無くなってきた。 「すまんが他を渡ってくれ」 「えぇっ!そこをなんとかぁ……ほら、なんでもするから私たち。 そう!なんでも!なんでもするからさ!」 「いやなんでもと言われても別に頼みたいことなんて無いから」 「嘘つかないでっ!藤川みたいな一般的な男子高校生なら一つくらいあるでしょ?」 「いや無いって……」 実を言うとこの三人にして貰いたいことなんて溢れるほどにある。 けどそれ以上に俺の家には泊まって欲しくない願いの方が強いので、ここは嘘をつく。 「ほら、やっぱり嘘ついてるじゃん」 「いや、ついてないから」 「じゃあなんでそんなに目を泳がせてんのよ」 「えっ……」 泳がせているいる自覚はないのだが……たしかに俺は嘘をつくことがあまり得意じゃないし、もしかしたらそうなっているのかもしれない。 普段から嘘ついて、慣れとけばよかった。 「じゃあ家入れて貰うね、ありがとう!」 「いやいやいやいや、俺入っていいなんて言ってないんだけど!?」 「私たちが家にいる間はなんでもするからさ。 それでいいでしょ?」 「……」 もう何を言っても聞かないような気がしてきた。 結局姫川は俺にどれだけ断られても強引に入るつもりだったのだろう。 なんせ、なんでもするとまで言っているのだかな。 もう夜遅いし、諦めるか……。 「はぁ……もう勝手に入れ」 「おお、ありがとう!じゃあおじゃましまーす」 そう言い、姫川は俺の家の中へと入っていく。 「ありがとうございます。 本当に助かります」 母親らしき女はお礼の言葉を添えてから、家の中へ。 「おっさん、ありがとう」 妹らしき女は俺をおっさん呼ばわりしてから、家の中へ。 いや、おっさんじゃないけどな。 そして俺もこの三人に続いて家の中へと入っていく。 はぁ……今夜は落ち着いて寝れそうにない。 俺の家は縦に長くて奥に螺旋状の階段がある。 そして三階建てであり、一階は玄関と物置、洗面所、トイレ、風呂。 二階がリビング台所、三階が寝室。 過ごしにくさに特化した、クソ家だ。 俺は三人に付いていくと階段を登り寝室までやってきた。 よくここが寝室だとすぐ分かったな。 因みにベットは俺しか住んでいないから一つしかない。 「えっ!?ベット一つしかないじゃん!」 「廊下で寝るんじゃなかったのか?」 「本当は何個かベットあるのかと思ったのよ。 藤川が廊下で寝て」 「は、は……?」 「こら心優、わがまま言わないでください。 廊下で寝ましょ?」 お母さんが姫川の頭をポンと叩く。 うんうん。 さすがお母さん、遠慮というものがあって俺は嬉しいですよ。 この姫川ってやつといったら、遠慮のえの字もなく俺をどかしてベットで寝させろなんて言うからな。 まぁお母さんには姫川が俺の家に泊まろうとしていることも止めて貰いたかったですけど、姫川よりましなので許してやりますよ。 「えー、私廊下で寝るなんて嫌だよ、お姉ちゃん」 「駄目です。 藤川くんに迷惑掛かっちゃいますよ」 ……。 え待って。 今姫川、お母さんのことお姉ちゃんと呼ばなかったか? いやでもこんな母性の溢れた女がお姉ちゃんってそんな訳あるか。 絶対に母親だ。 そもそも家が無くなって俺の家に来たのなら、この女がお姉ちゃんだと親がいない状態で住んでいたことになる。 だから、この女がお姉ちゃんなんてありえない。 うん、ありえない。 きっと俺の聞き間違いだ。 絶対にそうだ。 まさか本当にお姉ちゃんだったとは……。 こと姉さんは俺が母親だと勘違いして喜んでいるようだけど、けっこう真面目に母親だと思っていた。 「あの、藤川くんはどう思いますか?」 「え、はい?」 「私のあだ名をこと姉からことママに変えたんですけど、どう思いますか?」 混乱の中そんなこと急に聞かれてもな……。 ここは適当に良いと思うと言っておこう。 「良いと思いますよ」 「ありがとうございます!じゃあ今からこと姉はことママですっ!」 「やっぱなんか変だよ。 私はこと姉のままで呼ぶね……」 「花乃もそうする」 「え、えぇ〜。 良い名前だと思ったんですけどね〜……」 どうやらこと姉呼びのままにするらしい。 今から廊下に向かいますね」 「えー、本当に廊下で寝るの?」 「花乃も廊下は、嫌」 「も〜、花乃までわがまま言わないでください。 さ、早く廊下に行きますよ」 てか今思ったけど、この人たち何故リビングではなく廊下で寝ようとしているのだろう。 リビングならソファーあるし、カーペットが敷かれているし廊下よりましだとは思うけどな。 まぁどうでもいいし、俺は早く寝よう。 明日も休日だけど、眠い。 すやぁ。 ……………… ………… …… 「あっ、そうだ!!!」 姫川のやろう……。 もう少しで寝れたってのに急に大きな声を出しやがって。 「なんだよ?」 「私たちが藤川と同じベットで寝てあげるよ!」 「………………………………へ?」.

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1話 三姉妹が俺の家に押し寄せてくる

今俺にバカって言ったか

さて、アーシアを家に連れて帰って夜になりました。 今俺は教会の前にいます。 さて、行きますか…………なんでこんなときに携帯がなるんだよ。 誰からだ、アザゼルかな? ………………なんで無能王から電話がくるんだよ、てかなんで俺の携帯の電話番号しってんだよ! 無能王には教えてねえぞ! うるさいなでるか。 「なんかようか、リアス・グレモリー?」 「貴方ねえ、電話をかけてるんだからすぐに出なさいよ!」 何様のつもりだよ…………あ、無能王様でしたね。 「で、なにかようか、リアス・グレモリー」 「はぐれ悪魔の討伐依頼が来たわ、貴方達の実力を知りたいから今すぐ部室に来なさい」 「なぜ行く必要がある?お前に来た依頼だろ?お前達で片付けろ、俺はやることがあるんだ、そんなことで連絡をするな」 「貴方誰にそんな事を言って…………」 俺は面倒になり電話を切った。 コーティ達にも連絡しとくか。 「和那兄さま、どうしたんですか?」 「あ、白音、無能王がなんか電話かけるかも知れないけど断っていいから」 「分かりました、それと無茶しないで下さい」 「あはは、そんなに無茶しないって」 「分かりました」 「うん、それじゃ切るな」 俺は白音との電話を切り、教会にの方に視線を向けた。 「それじゃ、殺りますか」 まずは教会の周りに結界をはってと。 結界をはった後に俺は教会の扉を殴り付ける。 ドガアァァァァァン おー、聖堂の扉まで吹っ飛ばしたな。 イケイケゴーゴー。 俺は聖堂まで走って行って…… パチパチパチパチ 「今扉を吹っ飛ばしたのは貴女ですか~!」 「そうだけど、お前誰?」 「俺のお名前はフリード・セルゼン。 俺が名乗ったからって貴女が名乗る必要ないですから。 俺に今から殺されるんですから~!」 なに、このキチガイ。 そして懐から拳銃と柄だけの剣を取りだし光の刃が出現した。 ……拳銃使わねえのかよ! 「さあさあ今すぐ俺にチョンパされちゃいなよ!」 俺はキチガイの斬撃を避ける。 「あーもー!ビッチのくせに俺の斬撃避けんじゃねーですよ!てめぇウザすぎるぞ!」 「いや、チョンパされろよって言われて自分から斬られに行く奴はいないからな」 それに俺からすればお前の方がウザすぎるぞ。 面倒だし終わらせるか。 「さっさっと俺にチョンパされろっての」 キチガイがビームサーベル?を降り下ろす瞬間に俺は体を捻り、斬撃を避けながら蹴りをいれる、ようは回し蹴りだ。 俺の回し蹴りはキチガイの鳩尾に命中し。 ドガアァァァァァン 教会の壁を破壊して、外に飛んでいった。 死んじゃったかな? 俺は破壊した教会の壁からキチガイを見た。 …………あ、生きてる!ゴキブリ並の生命力だな、堕天使を捕まえるまで放っといても大丈夫か。 さてと、堕天使は……地下だな、地下に堕天使の気配と数十人の人間の気配がする。 地下って事は、どこかに地下に行く道があるはずだけど、……探すの面倒だな、床をぶち破るか。 俺は床を殴り付ける。 ドゴォォォォォン あ、ミスった。 「これじゃ俺も落ちるじゃん!」 俺は破壊した床ごと落ちた。 そして俺は開けた空間で着地をした。 「「「「「!? 」」」」」 あ、俺メッチャ囲まれてるじゃん。 「貴様、この間公園にいた奴だな」 空中に浮いてる堕天使の一人が俺に言って来た。 確かドーナシークだったっけ? 「他の堕天使は初対面だけどドーナシークは二回目だな」 「貴女、なんのよう?」 「お前達を拘束しに来た人外だよ」 「貴女程度に拘束出来ると思ってるの」 う~ん、バカにされてるな~。 「貴方達、浸入した彼女を殺しなさい」 「「「「「分かった」」」」」 はぐれ神父?が一斉に俺に向かってやって来る。 俺は右手を手刀と同じようにし、右手に魔力を集め放出する。 これが意味する事は、右手に魔力で出来た刃を作り出すのと同じだ。 そして俺は一歩も動かず回転する。 ずばばばばばぱば 「「「「「ぐあああああああ」」」」」 神父達は上半身と下半身を分離させられ、苦しんでいる。 出血多量で死ぬのも時間の問題だな。 「さ、神父達は全員倒したぜ」 「少しはやるようね」 「悪いがここから先も俺の一方通行だ!」 俺は空間を歪め、そこから刀を取り出す。 みためは色が全て黒以外は普通の刀だが、これは俺が作った刀だ、普通の刀の訳がない。 俺はドーナシークの背後に回り込み、刀を振り上げ一刀両断する。 ズバッ! 「ぐあああああああ」 「「「ドーナシーク!」」」 ドーナシークは悲鳴をあげ、レイナーレ達はドーナシークの方に視線を向けた。 「はあ、はあ、なぜだ、俺は斬られたはず、斬られた感覚も痛みもあった、なのになぜ俺は生きている?」 そりゃあ謎だよな、一刀両断されたのに怪我がないんだから。 「貴様、なにをした」 「普通なら敵に教えないんだが、まあいい、教えてやる。 この刀はどれだけ斬ろうが体に斬られたあとは残らない、だがな、斬られたという事実がある。 つまり、体に外傷はないが精神にダメージを与える、さあ、お前はどれだけもつかな?」 俺は説明をしたあと、ドーナシークを遠慮なく斬りつける。 ズババババババババッ! 「ぐがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 俺がドーナシークを斬りつけてる間レイナーレ達は呆然としていた。 おい!?ドーナシークお前らの仲間だろ!助けろよ! ドサッ 「…………」ビクッビクッビクッビク あ、やり過ぎた、ドーナシークが白目向けながら痙攣してる。 精神大丈夫かなぁ? 「「「…………」」」ブルブルブル おお、レイナーレ達が震えてる。 ちょうどいいや、レイナーレ達を今のうちに拘束してっと、そして、空間に入れとこう。 ちゃんと武器を入れてる空間とは違う所だぞ? 神父達は消滅させてっと。 それじゃ、帰るかな。 …………あ!キチガイ忘れてた。 ま、いいや。 「皆は?」 「皆、アーシアと話をしてる間に寝た」 ちょーフリーダムだな、おい! 「キノは寝ないのか?」 「今日は我が和那と一緒に寝る番」 「でも俺今血の匂いがするぞ?」 「我気にしない」 少しは気にしよ。 「和那なら血の匂いも簡単に消せる」 まあ、確かに消せるけどな…… 「ま、いいか、寝る前に風呂に入らせてもらうよ」 「我も一緒に入る」 「あれ?先に入らなかったのか?」 「和那と一緒に入りたかった」 「それじゃ、入るか」 「ん、入る」 俺とキノは一緒に風呂に入って、一緒に寝た。 ……変な勘ぐりはするなよ? で、俺は放課後アザゼルに会いに行こうとすると無能王に呼び止められた。 「ちょっと和那、勝手に別行動しないでもらえるかしら?」 「お前、いい加減頭大丈夫か? 俺はお前の眷属じゃないんだ、お前の命令を聞く必要はない。 そして俺は用事があるんだ、さっさと帰らせてもらう」 「和那待ちなさい!」 知らん知らん、命令を聞く必要はないから止まる必要もない。 さっさとアザゼルのもとに行って、ヴァーリに会いに行かないとな。 「ちい~す、アザゼル~堕天使連れて来たぞ~」 「おお、和那、助かったぜ」 「処でアザゼル」 「なんだ?」 「ヴァーリの気配がしないんだが?」 「…………」 沈黙はやめろよ! 「……ヴァーリはどこいった?」 「………………ヴァーリはなあ、こっちの用事で今はここにいない」 「なんでだよ!俺今日行くって言ったよな!」 「あいつ、いそいでやらなくちゃいけない事を忘れてたんだよ、それで今いそいでやってる」 「いつ帰ってくるんだ?」 「少なくとも数日は帰ってこない」 まじかよ。 そういえばヴァーリたまにやらなくちゃいけない事を忘れてる事がちょくちょく会ったな。 「はあ、取り合えず今日は帰るわ、レイナーレ達はそっちにまかせる」 「ああ、悪かったな、本来なら俺達がやらなくちゃいけない事なのによ」 「悪魔の領地だからな、堕天使がそう易々と入って来ちゃダメだろ」 「確かにな」 「俺は帰るな」 「ああ、今度はヴァーリがいるときにな」 分かってるさ、俺もヴァーリに会いたいんだ。

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1話 三姉妹が俺の家に押し寄せてくる

今俺にバカって言ったか

【今終わった。 詳しくは帰ってから話す】 それだけ打って雪花と紗雪に送った。 今は、すっかり暗くなってしまった為、エレナを家まで送って行ってる最中だ。 ちなみにエレナは今現在、俺の腕にこれでもか!としがみついている。 「キ、キスってすごいんですね……。 初めてしりましたが全然力が入りません。 ドラマとかでしてる人達はいつもこんなことに耐えてるんですね」 いやぁ、テレビドラマの中のは違うと思うよ? あの後、キスの感触にハマったエレナの求まるままにひたすらキスの応酬だったのだ。 ふやけるかと思った。 「あ、この辺で大丈夫です。 ありがとうございました」 「あぁわかった。 けど、帰る前に1ついいか?」 「……なんでしょうか?」 「なんで盗聴なんてしたんだ?」 「っ!」 「答えたくないならいいけどな」 「いえ、言います。 ワタシは昔から依存が強いみたいなんです。 好きになると、なんでも欲しくなってなんでも知りたくなってしまって止まらなくなるんです。 それで悠聖さんのことも、その……すいませんでした」 そう言って頭を下げてきた。 うぅん、この子はそういうタイプだったかぁ。 ヤンヤンなのかねぇ?けど周りが濃すぎてあまり動じてない自分が一番怖い。 「まぁ、あれだ。 知りたいなら教えるからもうやめろよ?」 「え?それだけ……ですか?」 ん?それだけ?あぁ、なんか責められるとでも思ってたのか?でも確かにまたやられても困るしなぁ。 あっ! 「それで嫌いになってたらキスなんかしないよ。 ただ、さすがに悪い事は悪い事だからな。 「バカな事をしたお前には今度 お 仕 置 きだからな?」 「ふわあぁぁぁぁっ!」 おわっ!なんだ?いきなり膝から落ちたぞ?そんなに怖かったのか?あれ?脅かしすぎた?泣いてないよな? 「エ、エレナ?大丈夫か?」 「ふぁ、ふぁい。 大丈夫れす」 「そんな怖かったか?ごめんな?」 「ふぅふぅ……はぁ。 いえ、大丈夫です。 そうじゃないんです。 お仕置きちゃんとうけます」 「そ、そうか。 全身に力が入らない。 なんですかこれは?彼に低い声で耳元で囁かれた瞬間に全身がゾクゾクって震えました。 お仕置き……一体何をされるんでしょう? それにバカって言われました。 あの強張らせた目で見て欲しい! あんなバカな事をした私を助けてくれた人。 あんなすごいキスを教えてくれた人。 あぁ、なんて愛しい愛しい愛しい愛しい! 顔をあげて枕元の壁を見ます。 そこに貼ってある、転入した日に撮った彼の写真を見てはため息がでます。 お婆様。 これがホントに恋なのですね!すごいです! ふふ、悠聖さん。 ワタシの全てを賭けてアナタのことを愛していると証明してみせますからね……。 何故か睦月までいる。 「睦月、用事あるんじゃなかったっけ?」 「職員室で留学生の話を聞いて、雪花ちゃんからもメッセ貰ってそれ見てすぐにきたの!一体どうしたの?」 なるほど。 なら、さっさと説明してしまおうか。 と、いうわけで三人に担任から呼び出されてからの事を話した。 あ、キスの事は話してないけど。 話し終わると三人は同時にため息を吐いた。 なんでだ!? 最初に口を開いたのは雪花だった。 「ほらね?何かしてくるって言った、私の言った通りでしょう?それにしても悠聖君。 あなたって人は彼女に新しい扉を開かせてどうするつもりなの?」 「は?新しい扉ってなんだよ?」 「わからないならいいわ。 そのおかげでって部分もあるでしょうから」 「おかげ?」 「えぇ、おそらく前までのヤンな感じだけだと厄介だったけど、今はきっとアナタの言う事ならなんでも聞くんじゃないかしら?」 「なんで?」 「それがアナタが開いた扉だからよ」 わけわからん。 そして紗雪も睦月もなぜそんなに頷いている? 「はいっ!もう、この際エレナさんの事はどうしようもないので、五人目として歓迎しようと思います。 それとは別にゆうちゃんにお願いがあります!」 歓迎しちゃうのね。 だと思ったけど。 「なんだよ?」 「その、【お仕置きだからな】をあたしにも言ってください!ズルイ!」 「あ、アタシも……」 「私も」 ……なんだこいつら。 ズルイってなんだ。 怒られたいって意味わからん。 「なんかイヤだな……」 「ゆうちゃん今度の美術の時間モデルね」 はぁっ!? 「あっ、それいいね!」 「大賛成」 お前らまで! 「ちょっ!なんでだよ!」 「そろそろ人物画を教えようかと思ってたから。 あれ?もしかしてイヤだった?どうしよっかなぁ?」 「しょ、職権乱用じゃねぇか……」 くそぅ。 本気でモデルにしようとしてんなら……【お仕置き】だからな?」 「「「……」」」 おい、なんか言えよ。 恥ずかしいの我慢して言ったんだからさぁ。 ん?雪花さん?俺の手引っ張ってどこに向かおうとしてんの?そっちはベッドしかないけど?そしてなんでそこで正座してんの?ねぇ、なんで土下座してんの? 「どうか私にお仕置きしてください」 「アホかぁ!」 パシーンッ 思わず下げられた頭をはたいた。 雪花は、叩かれた頭を押さえながら顔を起こしてまた変な事言い始めた。

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