デート dv と は。 ドメスティックバイオレンス

デートDVの定義とは?種類・診断チェックリスト!心理・別れ方・予防

デート dv と は

デートDVの意味・定義とは、結婚していない恋愛関係にあるカップルの間で行われるDV行為です。 「デート中のDV」という意味ではありません。 DVとは、ドメスティック・バイオレンスの略で、内閣府では以下のように定義されています。 以下引用 「ドメスティック・バイオレンス」の用語については、明確な定義はありませんが、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多いです。 出典:男女共同参画局 DVの対象はさまざまですが、特に恋人関係の間で行われる暴力行為をデートDVと呼んでいます。 また、デートDVは男性から女性に限ったものではありません。 女性から男性へのデートDVも近年問題になっています。 デートDVとDVの明確な違いは、前述したとおり対象者が恋人関係に限定されるか否かです。 DVの中にデートDVが含まれています。 デートDV独特の暴力行為というものはありません。 しかし、デートDVは愛情を盾に行われる傾向が強くなります。 例えば、以下のような行為です。 ・「愛しているならできるだろ」と強要する ・「あなたのためを思っているんだ」と押し付ける ・「できないなら別れる」と追い詰める ・「それが愛の証明だ」と勝手なルールで縛る 愛情を理由にして、DVを正当化するので、本人が「自分はデートDVをされている」という自覚を持ちづらいのが特徴です。 特に、恋愛経験が少ない、あるいは最初の恋人にデートDV行為があると、「恋人なのだからこれが普通だ」と、異常事態になかなか気づけません。 デートDVをする人は、恋人を束縛して外界との接触を遮断し、自分の異常行為に気付かれないようにするので、周囲も気付かないケースが多いのです。 デートDVは、大きく5つの暴力行為に分けられます。 ・身体的暴力(身体にダメージを与える行為) ・精神的暴力(精神的にダメージを与える行為) ・性的暴力(性的行為の強要や避妊への非協力行為) ・経済的暴力(極度な金銭依存や経済活動の阻害行為) ・社会的暴力(激しい束縛などプライベートを侵害する行為) 「暴力行為ならば、自分がデートDVされれば気付けるだろう」と思うかもしれません。 しかし、実際は恋人だけの閉鎖空間の中、デートDVを行う人は「愛しているからだ」「愛があればできる」と、愛情を盾にして、巧みに相手を心理的コントロールします。 しかも、デートDVの多くは2人きりの時に行われます。 一方的な精神的支配下で行われるため、被害者はむしろ「自分が悪い」と自責の念に囚われやすいのが恐ろしいのです。 デートDVに気付くためには、どのような行為がそれに相当するのか、前もって知識を身に付けることが重要です。 そこで、デートDVの種類別に特徴を箇条書きで紹介します。 自分と恋人の間に当てはまる項目はないかチェックしてみましょう。 〇身体的暴力 ・殴る ・蹴る ・髪をひっぱる ・つねる ・壁に叩きつける ・押し倒す ・物を投げる ・刃物で切り付ける 〇精神的暴力 ・激しく非難する ・暴言を吐く ・恫喝する ・刃物やこぶしで脅す ・自殺をほのめかして脅す ・「ブサイク」「デブ」など容姿を貶める発言をする ・「気が利かない」「頭が悪い」など内面を貶める発言をする ・命令する ・約束を何度も破る ・人前でバカにした発言をする ・無視する ・勝手に物を処分する ・勝手に物事を決めて進める 〇性的暴力 ・性行為の強要 ・抵抗しても無理矢理性行為を行う ・性行為を拒否すると不機嫌になったり無視したりする ・裸や下着姿の写真や動画撮影を強要 ・拒否しているのに性的な画像や動画を見せる ・避妊を拒否 ・中絶の強要 〇経済的暴力 ・一方的に支払わせる ・高価なプレゼントを強要する ・経済的に依存する ・お金を借りて返済拒否 ・無理矢理お金を奪う ・相手のお金を管理し自由に使わせない ・自分の代わりに借金させる ・経済活動の阻害 ・労働の強要 〇社会的暴力 ・極度な束縛 ・厳しく行動の制限を行う ・定期的な連絡の強要 ・社会的交流の制限や禁止 ・勝手に友達や職場に連絡して交流禁止を訴える ・スマホチェックの強要 ・スマホにある連絡先削除やブロックの強要 ・スケジュール共有アプリの強要 ・髪型や服装の制限をする ・マイルールの強要 中には、「付き合っていれば、そうなってしまうこともある」という項目もあるでしょう。 誰もがどれか1つや2つは、「やったことあるかも」と思い当たる節があるものです。 恋は盲目と言いますが、相手への愛情が大き過ぎて、自制心が働かなくなるときがあっても不思議ではありません。 でも、多くはお互い悪い点を認めて着地点を見つけていきます。 しかし、デートDVの場合、関係が一方的です。 対等な関係とは程遠く、デートDVを行う支配者と、それに応じるしかない弱者の関係になります。 恐怖や洗脳で逃げ出す選択肢も選べず、社会的にも断絶されて、問題は表面化しないまま深刻になっていくのです。 デートDVは同じサイクルを繰り返しながら、徐々に酷くなっていくケースが多いと言われています。 デートDVのサイクルは、大きく3つに分けられます。 (1)暴力が起こる (2)暴力した自分を酷く後悔して反省し、恋人に対してとても優しくなる (3)徐々にイライラして感情のコントロールができなくなる デートDVを行う人は、1~3のサイクルを繰り返していきます。 被害者側は暴力を受ける度に、「別れたい」と思うのですが、暴力後はつきものが落ちたようにしおらしくなり、時には泣きながら縋ってきます。 そして、しばらくは平均以上の優しさを見せるため、「もしかしたら本当に変わってくれるかも」と、期待を抱いてしまうのです。 しかし、良い状態は長く続かず、ピリピリとした空気になり結局デートDVが起こってしまいます。 このサイクルは非常に良くできていて、デートDVの被害者から思考力や気力を奪い、逃げられない状況に追い詰めていくのです。 「デートDVの話は聞かないし、自分は大丈夫」と思うかもしれませんが、実は身近な存在です。 デートDVは2人だけの密室空間で行われることが多く、相談できないタイプが陥りやすいため、なかなか表面化しないのです。 男女共同参画局が平成30年に発表した「男女間における暴力に関する調査報告書」では、以下のような結果が出ています。 以下引用 交際相手からの暴力の被害経験(「あった」と回答した人の割合) ・女性:21. 4% ・男性:11. 5% 同居する交際相手からの暴力の被害経験(「あった」と回答した人の割合) ・女性:57. 4% ・男性:27. 3% 出典:男女共同参画局 なんと、女性は5人の内の1人にデートDVの経験があるのです。 しかも、同棲した場合は、その割合が男女ともに倍以上になります。 このデータを見ても、デートDVが如何に密室空間で起こりやすい傾向が強いのかがわかります。 デートDVに陥るカップルには、彼氏、彼女両方に心理的な要因と原因があります。 男女平等社会を目指し、ハラスメント問題にも注目が集まっていますが、まだまだ社会的には「男は力強くたくましくリードし、女はそれに従いながら守ってもらう」というジェンダー思想と、結果優先で横暴や暴力が許される風潮が残っています。 それに加えて、成育歴で大きな影響を受けて、「強い者が支配するのは当然」という価値観が植え付けられた2人が出会うと、力関係に極端な差があるカップルができあがるのです。 一方は「守るためには力が必要。 リードしなければ」と支配力が強まり、一方は苦痛を感じつつも「従うことで愛が伝わる」「支配は愛だ」と思い込んでしまいます。 デートDVをする人は「相手を思い通りにしたい」という心理が強く、自分の要求に応えることで愛情を測るため、双方が「根底には愛がある」と認知を歪ませ、デートDVの現実に気付かないのです。 デートDVの恋人と別れたいなら、真っ先に物理的距離をとることが重要になります。 相手の支配下にあるため、指示に従ってしまう心理状態にあることを自覚し、求められても会わないようにするのです。 同棲している場合は、「実家の事情」等理由をつけて、一刻も早く引っ越しをするべきです。 別れる準備をする過程で、相手が嫌がる行為も同時に行いましょう。 例えば、相手が最も嫌いな異性のタイプをあなたが演じるのです。 「不潔」「下品」は男女共通多くの人から嫌がられる行為なので特に有効です。 相手に別れを伝える時は、第三者に協力してもらいましょう。 相手が逆らえない強い立場の人を味方につけるのが理想です。 別れ話がこじれて危険な目に合うリスクがあるため、別れ話は人目の多い公共の場で、明るい時間に行うのが重要です。 別れは言葉を濁らせず、きっぱりと「あなたと別れます」と迷いを見せずに言い切って、交際継続の希望を打ち壊しましょう。 デートDVの関係は、ある種のマインドコントロール状態にあります。 あんなに別れたくて、やっとの思いで別れたのに、なぜか戻りたい心理が働いてしまうことがあります。 別れた相手から復縁を懇願され、「もう1回だけ、チャンスをあげよう」と、仏心が顔を出すと、あっという間に元の関係に戻ってしまいます。 デートDVで別れた後は、とにかく「会わない」「連絡を取らない」を貫くことが重要です。 相手からの連絡はブロックし、もちろんSNSもチェックしてはいけません。 あなたも過去の連絡先やSNSは、できれば一度終了して新しくするのが理想です。 相手の執着が強く、待ち伏せやストーカー行為など危険を感じる場合は、ためらいなく警察へ通報しましょう。 また、万が一の事態を想定して、信頼できる相手と常に連絡を取り、身の安全を守る意識を高めることも重要です。 恋人とデートDVの関係にならないようにするには、デートDVの知識を身に付けた上で、お互いが対等な関係でいられるよう尊重し合うことが大切です。 具体的には、次のようなことを行うと良いでしょう。 ・デートDVは自分にも起こりうる身近な問題で、加害者にも被害者にもなるリスクがあると捉える ・どのような行動がデートDVに相当するのか、正しい知識を身に付ける ・自分と違う部分も認め合えるよう努力する ・否定的、批判的な言動に注意し、共感を大切にする ・嫌なことは毅然と拒否する ・相手に依存せず自立心を高める ・言葉でのコミュニケーションを大切にする ・問題は1人で抱えず、周囲の人を頼って相談する ・2人だけの密閉空間にならないように社会とつながる お互いが思いやりを決して忘れず、相手の立場になって考えることを忘れないのが、デートDVの予防には不可欠です。 デートDVは相手と別れられたから解決するとは限りません。 酷い暴力や精神的苦痛を受け、それがトラウマとなって後遺症が残るケースもあるのです。 別れた後、次のようなことが起こるかもしれません。 ・待ち伏せされたり、突然訪れて暴力を振るわれたりするのではないかと、常に恐怖心がある ・男性恐怖症、女性恐怖症になる ・人間不信になる ・ふとした時にフラッシュバックする ・不安が大きく眠れない ・情緒不安定で気持ちがコントロールできない ・酷く落ち込む 強いストレスは心身に大きなダメージを与えます。 頭では「別れたから大丈夫」と思っても、深層心理では恐怖から脱却できず、うつ病など精神疾患を患ったり、不眠や体調不良など身体に悪影響が現れたりすることがあります。 別れた後辛い症状に悩んだら、我慢せずに周囲を頼りましょう。 医療機関の受診や、専門機関へ相談するなどして、あらゆるフォローを受けながら、焦らず少しずつ回復すれば良いのです。 実際に起こったデートDVの事例をいくつか紹介します。 ・LINEの既読や返信が遅いと、仕事など仕方ない理由でも決して許さず激怒し、「自分は傷つけられた」と主張して罰を強要する ・定期的な連絡を義務付けられ、今いる場所を写メして送信を求めたり、電話してその場にいる友達や同僚とかわらせたりして、報告が正しいのか確認行為を行う ・どんなに避妊を懇願しても、「ゴムがあると愛が感じられない」など自分勝手な理由で拒否する ・異性のアイドルを褒めただけで「浮気者!」と激高し、酷い暴力をふるう ・「誕生日だもん。 特別だよね」と、常識を大きく逸脱する高額なプレゼントを要求する ・日頃から欠点ばかりを指摘し、「おまえはダメなやつだな」「自分がいないとどうにもならないだろ」と、自分の存在の大きさをアピールする ・自分が身に付けるものや髪型は全て恋人が決めて、拒否は許されない デートDVの問題は内閣府も取り上げる大きな問題です。 各種相談機関がありますので、実際にデートDVの被害に遭ったり、「これってデートDVかな?」と違和感を持ったりしたら、大きな問題になる前に相談をおすすめします。 デートDVの相談先、窓口をいくつか紹介します。 ・デートDV110番(デートDV専用の相談窓口。 秘密厳守。 フリーダイヤルの電話相談) ・DV相談ナビ(全国共通の番号で、各都道府県の中核的な相談機関につながる。 通話料はかかるが相談は無料) ・よりそいホットライン(さまざまな悩みに対応したフリーダイヤルの電話相談。 DVや性暴力を扱う女性支援専門ラインあり) このような相談機関へのアクセスは、ハードルが高く感じるかもしれません。 しかし、自分を守るために、勇気を出して相談してみましょう。 1人では気付けなかった多くのことがわかり、デートDV解決のための具体的なアドバイスが受けられるでしょう。

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デート dv と は

デートDVの意味・定義とは、結婚していない恋愛関係にあるカップルの間で行われるDV行為です。 「デート中のDV」という意味ではありません。 DVとは、ドメスティック・バイオレンスの略で、内閣府では以下のように定義されています。 以下引用 「ドメスティック・バイオレンス」の用語については、明確な定義はありませんが、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多いです。 出典:男女共同参画局 DVの対象はさまざまですが、特に恋人関係の間で行われる暴力行為をデートDVと呼んでいます。 また、デートDVは男性から女性に限ったものではありません。 女性から男性へのデートDVも近年問題になっています。 デートDVとDVの明確な違いは、前述したとおり対象者が恋人関係に限定されるか否かです。 DVの中にデートDVが含まれています。 デートDV独特の暴力行為というものはありません。 しかし、デートDVは愛情を盾に行われる傾向が強くなります。 例えば、以下のような行為です。 ・「愛しているならできるだろ」と強要する ・「あなたのためを思っているんだ」と押し付ける ・「できないなら別れる」と追い詰める ・「それが愛の証明だ」と勝手なルールで縛る 愛情を理由にして、DVを正当化するので、本人が「自分はデートDVをされている」という自覚を持ちづらいのが特徴です。 特に、恋愛経験が少ない、あるいは最初の恋人にデートDV行為があると、「恋人なのだからこれが普通だ」と、異常事態になかなか気づけません。 デートDVをする人は、恋人を束縛して外界との接触を遮断し、自分の異常行為に気付かれないようにするので、周囲も気付かないケースが多いのです。 デートDVは、大きく5つの暴力行為に分けられます。 ・身体的暴力(身体にダメージを与える行為) ・精神的暴力(精神的にダメージを与える行為) ・性的暴力(性的行為の強要や避妊への非協力行為) ・経済的暴力(極度な金銭依存や経済活動の阻害行為) ・社会的暴力(激しい束縛などプライベートを侵害する行為) 「暴力行為ならば、自分がデートDVされれば気付けるだろう」と思うかもしれません。 しかし、実際は恋人だけの閉鎖空間の中、デートDVを行う人は「愛しているからだ」「愛があればできる」と、愛情を盾にして、巧みに相手を心理的コントロールします。 しかも、デートDVの多くは2人きりの時に行われます。 一方的な精神的支配下で行われるため、被害者はむしろ「自分が悪い」と自責の念に囚われやすいのが恐ろしいのです。 デートDVに気付くためには、どのような行為がそれに相当するのか、前もって知識を身に付けることが重要です。 そこで、デートDVの種類別に特徴を箇条書きで紹介します。 自分と恋人の間に当てはまる項目はないかチェックしてみましょう。 〇身体的暴力 ・殴る ・蹴る ・髪をひっぱる ・つねる ・壁に叩きつける ・押し倒す ・物を投げる ・刃物で切り付ける 〇精神的暴力 ・激しく非難する ・暴言を吐く ・恫喝する ・刃物やこぶしで脅す ・自殺をほのめかして脅す ・「ブサイク」「デブ」など容姿を貶める発言をする ・「気が利かない」「頭が悪い」など内面を貶める発言をする ・命令する ・約束を何度も破る ・人前でバカにした発言をする ・無視する ・勝手に物を処分する ・勝手に物事を決めて進める 〇性的暴力 ・性行為の強要 ・抵抗しても無理矢理性行為を行う ・性行為を拒否すると不機嫌になったり無視したりする ・裸や下着姿の写真や動画撮影を強要 ・拒否しているのに性的な画像や動画を見せる ・避妊を拒否 ・中絶の強要 〇経済的暴力 ・一方的に支払わせる ・高価なプレゼントを強要する ・経済的に依存する ・お金を借りて返済拒否 ・無理矢理お金を奪う ・相手のお金を管理し自由に使わせない ・自分の代わりに借金させる ・経済活動の阻害 ・労働の強要 〇社会的暴力 ・極度な束縛 ・厳しく行動の制限を行う ・定期的な連絡の強要 ・社会的交流の制限や禁止 ・勝手に友達や職場に連絡して交流禁止を訴える ・スマホチェックの強要 ・スマホにある連絡先削除やブロックの強要 ・スケジュール共有アプリの強要 ・髪型や服装の制限をする ・マイルールの強要 中には、「付き合っていれば、そうなってしまうこともある」という項目もあるでしょう。 誰もがどれか1つや2つは、「やったことあるかも」と思い当たる節があるものです。 恋は盲目と言いますが、相手への愛情が大き過ぎて、自制心が働かなくなるときがあっても不思議ではありません。 でも、多くはお互い悪い点を認めて着地点を見つけていきます。 しかし、デートDVの場合、関係が一方的です。 対等な関係とは程遠く、デートDVを行う支配者と、それに応じるしかない弱者の関係になります。 恐怖や洗脳で逃げ出す選択肢も選べず、社会的にも断絶されて、問題は表面化しないまま深刻になっていくのです。 デートDVは同じサイクルを繰り返しながら、徐々に酷くなっていくケースが多いと言われています。 デートDVのサイクルは、大きく3つに分けられます。 (1)暴力が起こる (2)暴力した自分を酷く後悔して反省し、恋人に対してとても優しくなる (3)徐々にイライラして感情のコントロールができなくなる デートDVを行う人は、1~3のサイクルを繰り返していきます。 被害者側は暴力を受ける度に、「別れたい」と思うのですが、暴力後はつきものが落ちたようにしおらしくなり、時には泣きながら縋ってきます。 そして、しばらくは平均以上の優しさを見せるため、「もしかしたら本当に変わってくれるかも」と、期待を抱いてしまうのです。 しかし、良い状態は長く続かず、ピリピリとした空気になり結局デートDVが起こってしまいます。 このサイクルは非常に良くできていて、デートDVの被害者から思考力や気力を奪い、逃げられない状況に追い詰めていくのです。 「デートDVの話は聞かないし、自分は大丈夫」と思うかもしれませんが、実は身近な存在です。 デートDVは2人だけの密室空間で行われることが多く、相談できないタイプが陥りやすいため、なかなか表面化しないのです。 男女共同参画局が平成30年に発表した「男女間における暴力に関する調査報告書」では、以下のような結果が出ています。 以下引用 交際相手からの暴力の被害経験(「あった」と回答した人の割合) ・女性:21. 4% ・男性:11. 5% 同居する交際相手からの暴力の被害経験(「あった」と回答した人の割合) ・女性:57. 4% ・男性:27. 3% 出典:男女共同参画局 なんと、女性は5人の内の1人にデートDVの経験があるのです。 しかも、同棲した場合は、その割合が男女ともに倍以上になります。 このデータを見ても、デートDVが如何に密室空間で起こりやすい傾向が強いのかがわかります。 デートDVに陥るカップルには、彼氏、彼女両方に心理的な要因と原因があります。 男女平等社会を目指し、ハラスメント問題にも注目が集まっていますが、まだまだ社会的には「男は力強くたくましくリードし、女はそれに従いながら守ってもらう」というジェンダー思想と、結果優先で横暴や暴力が許される風潮が残っています。 それに加えて、成育歴で大きな影響を受けて、「強い者が支配するのは当然」という価値観が植え付けられた2人が出会うと、力関係に極端な差があるカップルができあがるのです。 一方は「守るためには力が必要。 リードしなければ」と支配力が強まり、一方は苦痛を感じつつも「従うことで愛が伝わる」「支配は愛だ」と思い込んでしまいます。 デートDVをする人は「相手を思い通りにしたい」という心理が強く、自分の要求に応えることで愛情を測るため、双方が「根底には愛がある」と認知を歪ませ、デートDVの現実に気付かないのです。 デートDVの恋人と別れたいなら、真っ先に物理的距離をとることが重要になります。 相手の支配下にあるため、指示に従ってしまう心理状態にあることを自覚し、求められても会わないようにするのです。 同棲している場合は、「実家の事情」等理由をつけて、一刻も早く引っ越しをするべきです。 別れる準備をする過程で、相手が嫌がる行為も同時に行いましょう。 例えば、相手が最も嫌いな異性のタイプをあなたが演じるのです。 「不潔」「下品」は男女共通多くの人から嫌がられる行為なので特に有効です。 相手に別れを伝える時は、第三者に協力してもらいましょう。 相手が逆らえない強い立場の人を味方につけるのが理想です。 別れ話がこじれて危険な目に合うリスクがあるため、別れ話は人目の多い公共の場で、明るい時間に行うのが重要です。 別れは言葉を濁らせず、きっぱりと「あなたと別れます」と迷いを見せずに言い切って、交際継続の希望を打ち壊しましょう。 デートDVの関係は、ある種のマインドコントロール状態にあります。 あんなに別れたくて、やっとの思いで別れたのに、なぜか戻りたい心理が働いてしまうことがあります。 別れた相手から復縁を懇願され、「もう1回だけ、チャンスをあげよう」と、仏心が顔を出すと、あっという間に元の関係に戻ってしまいます。 デートDVで別れた後は、とにかく「会わない」「連絡を取らない」を貫くことが重要です。 相手からの連絡はブロックし、もちろんSNSもチェックしてはいけません。 あなたも過去の連絡先やSNSは、できれば一度終了して新しくするのが理想です。 相手の執着が強く、待ち伏せやストーカー行為など危険を感じる場合は、ためらいなく警察へ通報しましょう。 また、万が一の事態を想定して、信頼できる相手と常に連絡を取り、身の安全を守る意識を高めることも重要です。 恋人とデートDVの関係にならないようにするには、デートDVの知識を身に付けた上で、お互いが対等な関係でいられるよう尊重し合うことが大切です。 具体的には、次のようなことを行うと良いでしょう。 ・デートDVは自分にも起こりうる身近な問題で、加害者にも被害者にもなるリスクがあると捉える ・どのような行動がデートDVに相当するのか、正しい知識を身に付ける ・自分と違う部分も認め合えるよう努力する ・否定的、批判的な言動に注意し、共感を大切にする ・嫌なことは毅然と拒否する ・相手に依存せず自立心を高める ・言葉でのコミュニケーションを大切にする ・問題は1人で抱えず、周囲の人を頼って相談する ・2人だけの密閉空間にならないように社会とつながる お互いが思いやりを決して忘れず、相手の立場になって考えることを忘れないのが、デートDVの予防には不可欠です。 デートDVは相手と別れられたから解決するとは限りません。 酷い暴力や精神的苦痛を受け、それがトラウマとなって後遺症が残るケースもあるのです。 別れた後、次のようなことが起こるかもしれません。 ・待ち伏せされたり、突然訪れて暴力を振るわれたりするのではないかと、常に恐怖心がある ・男性恐怖症、女性恐怖症になる ・人間不信になる ・ふとした時にフラッシュバックする ・不安が大きく眠れない ・情緒不安定で気持ちがコントロールできない ・酷く落ち込む 強いストレスは心身に大きなダメージを与えます。 頭では「別れたから大丈夫」と思っても、深層心理では恐怖から脱却できず、うつ病など精神疾患を患ったり、不眠や体調不良など身体に悪影響が現れたりすることがあります。 別れた後辛い症状に悩んだら、我慢せずに周囲を頼りましょう。 医療機関の受診や、専門機関へ相談するなどして、あらゆるフォローを受けながら、焦らず少しずつ回復すれば良いのです。 実際に起こったデートDVの事例をいくつか紹介します。 ・LINEの既読や返信が遅いと、仕事など仕方ない理由でも決して許さず激怒し、「自分は傷つけられた」と主張して罰を強要する ・定期的な連絡を義務付けられ、今いる場所を写メして送信を求めたり、電話してその場にいる友達や同僚とかわらせたりして、報告が正しいのか確認行為を行う ・どんなに避妊を懇願しても、「ゴムがあると愛が感じられない」など自分勝手な理由で拒否する ・異性のアイドルを褒めただけで「浮気者!」と激高し、酷い暴力をふるう ・「誕生日だもん。 特別だよね」と、常識を大きく逸脱する高額なプレゼントを要求する ・日頃から欠点ばかりを指摘し、「おまえはダメなやつだな」「自分がいないとどうにもならないだろ」と、自分の存在の大きさをアピールする ・自分が身に付けるものや髪型は全て恋人が決めて、拒否は許されない デートDVの問題は内閣府も取り上げる大きな問題です。 各種相談機関がありますので、実際にデートDVの被害に遭ったり、「これってデートDVかな?」と違和感を持ったりしたら、大きな問題になる前に相談をおすすめします。 デートDVの相談先、窓口をいくつか紹介します。 ・デートDV110番(デートDV専用の相談窓口。 秘密厳守。 フリーダイヤルの電話相談) ・DV相談ナビ(全国共通の番号で、各都道府県の中核的な相談機関につながる。 通話料はかかるが相談は無料) ・よりそいホットライン(さまざまな悩みに対応したフリーダイヤルの電話相談。 DVや性暴力を扱う女性支援専門ラインあり) このような相談機関へのアクセスは、ハードルが高く感じるかもしれません。 しかし、自分を守るために、勇気を出して相談してみましょう。 1人では気付けなかった多くのことがわかり、デートDV解決のための具体的なアドバイスが受けられるでしょう。

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デートDVの定義とは?種類・診断チェックリスト!心理・別れ方・予防

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もくじ• デートDVとは デートDVとは、恋人同士の間で起こる暴力のことです。 配偶者間の暴力を日本ではDV(ドメスティック・バイオレンス)と呼びますが、配偶者間だけでなく、恋人間の暴力も問題として取り上げられるようになり、これがデートDVと呼ばれるようになりました。 被害者を救済する環境 デートDVは、特に10代や20代の若者の間で深刻な問題となっています。 相談窓口を設置している自治体やNPO法人は各地にあります。 デートDVの被害者を保護する法律は、DV防止法やストーカー規制法などがあります。 DV防止法は、主に配偶者からの暴力から被害者を保護するための法律でしたが、平成26年から同居している恋人間の暴力にも適用されるようになったようです。 法律があっても警察はなかなか動いてくれないから、証拠を残しておくことも大事ですよね。 私は心配性だから、なんでも日記に書いたり、これから誰と会うって友達に伝えておいたりとか、よくしていました。 デートDVの種類 デートDVと呼ばれる暴力は、身体的なものに限りません。 精神的暴力、社会的制限、性的暴力、経済的暴力などもデートDVに含まれます。 また、女性だけでなく男性が被害者になることもあります。 「別れるなら自殺する」と言って、リストカットの痕を彼氏に見せるなども、デートDVに該当します。 身体的暴力 身体的暴力とは次のようなものです。 思い通りにならないとキレる• 物を投げつける• 壁際に押しつけて脅す• 腕などを強い力で握る 相手を殴ったり、蹴ったりすることは身体的暴力に当たります。 また、腕を強く掴んだり、壁際に押しつけたり、物を投げつけたりすることも身体的暴力で、典型的なDVです。 投げつけた物が相手に当たらなくても暴力です。 精神的暴力 精神的暴力とは次のようなものです。 趣味や特技をけなしてやめさせる• 理由も言わずに無視し続ける• 他人の前でバカやデブなどと言う• 自分の失敗を相手のせいにする• 暴力をふるうのを相手のせいにする 相手を傷つける言動をしたり、大声で怒鳴ったりすることは、精神的暴力に当たります。 「デブ」「ブス」といった容姿を否定する言葉だけでなく、「そんなこともわからないのか」なども暴言です。 また、自分が失敗した理由や不機嫌になった理由を相手のせいにすることも精神的な暴力です。 「別れたら自殺する」「秘密をバラす」などと脅すことも精神的な暴力に含まれます。 社会的制限 社会的制限とは次のようなものです。 メールやLINEの返信が遅いとキレる• 自分以外と会うと極端に不機嫌になる• 別れたら家族を痛めつけると言う• 自分のために大事な約束を破らせる メールや電話を勝手にチェックして、「〇〇とは会うな」など友達との交際を制限したり、服装や外出先などを指示して制限することなどは社会的制限に当たります。 LINEがなかなか既読にならないと不機嫌になったり、「返信は〇〇分以内」とルールを強要するなどの過度な束縛も社会的制限です。 性的暴力 性的暴力とは次のようなものです。 無理やりカラダの関係を迫る• 裸の動画や写真を送るよう脅す• 避妊に協力しようとしない• 見たくない卑猥な動画を見せる 無理やりキスをしたり、身体を触ったりすることは、恋人同士であっても性的暴力に当たります。 また、避妊に協力しない、求めに応じないと不機嫌になる、卑猥な動画などを無理やり見せるなどの行為も性的暴力に含まれます。 経済的暴力 経済的暴力とは次のようなものです。 お金がないとデート費用を払わせる• 高いプレゼントを無理やり買わせる• アルバイトをさせてお金を巻き上げる• 別れるならデート費用を全て返せと脅す デート費用を毎回負担させたり、高価なプレゼントを買わせたりすることは経済的暴力です。 借りた金を返さなかったり、アルバイトをさせてお金を稼がせたり、逆にアルバイトを辞めさせて金を持たせないなども経済的暴力です。 「買ってくれないなら別れる」とか言う女性もいますよね。 「別れればいいのに」と思いますけど、借金までしてプレゼントしちゃう男性も多いです。 デートDVが起こる原因 デートDVの原因は加害者側にあります。 束縛することは愛情だと考えている• 自分が支配していないと不安になる• 暴力や束縛を軽いものと考えている DV加害者の考え方にはこのような特徴があります。 加害者は、第三者から見れば普通の人で、暴力は悪いことだと自覚しているので、他人の前で暴力をふるったりはしませんが、「好きだったら当然のこと」と考えて、恋人には過度な嫉妬や束縛をして、思い通りにならないと不機嫌になり、何でも相手のせいにしてしまいます。 そのため、デートDV被害者も、それを愛情と錯覚したり、悪いのは自分だと考えるので、自分が被害者だと気づかないことも多いようです。 デートDV加害者の特徴 デートDV加害者には次のような特徴があります。 極度の寂しがり屋• 気分の浮き沈みが激しい• 人の行動をよくチェックする• 髪型や服装を指定する• 仕事について口出しする• 誰に対しても批判的 デートDV加害者も、最初から暴力をふるうわけではなく、少額の金の貸し借り、肩を軽く押す程度の接触が、徐々にエスカレートして暴力に発展することが多いようです。 DVをする相手かどうかを見極めるのは難しいですが、そういった最初の兆候があれば、些細なことも周囲に相談しておくことがDV被害を防ぐ対策になると思われます。 デートDV被害に遭ったら デートDV被害に遭ったときの対処法の例を紹介します。 大きく分けて、「加害者を更生させる」「加害者から離れる」の2つのアプローチがあります。 DVの原因は加害者にあるので、「被害者が更生する」という方法では解決しません。 加害者の要求にいくら従っても、「自分は支配する側」という思い込みをエスカレートさせるだけで、むしろ危険だと思います。 第三者に相談する 共通の友達や家族に相談をして、客観的な意見を聞くことです。 「自分が愛情だと思っていたものは暴力だった」「自分が悪いと思っていたけれど悪いのは相手だった」と気づくきっかけになります。 また、第三者の意見には、デートDV加害者も耳を貸すかもしれません。 「それは暴力だ」と第三者が諭せば、加害者も自ら反省して更生する可能性もあります。 「周囲に心配をかけたくない」「誰かに相談したことがバレたら怖い」というときは、自治体やNPO法人が設置する相談窓口を利用することもできます。 一例として、NPO法人エンパワメントかながわのデートDV110番を紹介します。 電話で名乗らずに相談できるので、プライバシーは守られます。 男性の被害者や周囲の方でも相談できるようです。 恋人と別れる DV被害から逃れるには、恋人と別れることが最も根本的な解決に思えますが、「別れればいいじゃん」と簡単に言ってしまうと、さらに被害者を孤立させてしまう場合もあるため注意が必要です。 被害者は、「悪いのは自分だ」「別れたら周囲に迷惑がかかる」と思い込んでいて、「別れられない」と考えているかもしれません。 どんな相談でも同じですが、相談をされたときは、被害者がどう考えているかをよく聞き取ることが大切です。 また、別れるときは加害者が逆上することもあるので、共通の友達などに間に入ってもらうことも有効な場合があります。 それもできないときは、弁護士に仲介してもらうという方法もあります。 警察に被害届を出す 身体的暴力や脅迫や恐喝の被害を受けているときは、診断書や会話の録音などの証拠を持って、警察に相談することもできます。 同居していればDV防止法が適用されますし、つきまとい等の被害がある場合はストーカー規制法が適用されます。 被害届が受理されないことも多いようですが、そのときは弁護士に相談するという方法もあります。 ストーカー規制法のつきまとい等とは、次のような行為です。 つきまとい、待ち伏せ、進路に立ちふさがる、住居等の見張りや押し掛け• 行動を監視していると思わせるような内容を告知したり、相手が知り得る状態に置く• 面会・交際等義務のないことを行うよう要求• 著しく下品または乱暴な言動を行う• 無言電話、拒否されたのに連続して行う電話・FAX・電子メール• 汚物や動物の死体などの嫌悪感や不快感を抱かせるような物を送付したり相手が知り得る状態に置く• 名誉を害するような内容の告知や相手が知り得る状態に置く• 性的羞恥心を害する内容の告知や文書・図画などを送付したり、知り得る状態に置く 出典: 肩を突き飛ばす、腕を強く引っ張るなどは暴行罪、暴行によって怪我を負わせた場合は傷害罪、「別れるなら裸の画像をバラまく」などと脅した場合は脅迫罪、恋人であっても合意のない性交渉は強姦罪です。 SNS投稿を見て、「あいつとは会うな」とも言われるみたいです。 スマホの普及で、学校にいないときでも行動が制限されるようになりました。 まとめ デートDVについてまとめると、次のようになります。 デートDVとは恋人の間で起こる暴力のこと• 10代カップルの3組に1組が経験している• 不機嫌の原因を相手のせいにするのもDV• メールを早く返信させるのもDV• 壁や物を殴って恐怖を与えることもDV• 自治体やNPO法人が相談窓口を設置している• 被害者はDV防止法やストーカー規制法で保護される 本記事では、デートDVと呼ばれる暴力や対処法などを紹介しました。 「デートDVとは何か知りたい」という方は参考にしてみてください。

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