古典文法 助動詞 覚え方。 古文助動詞の活用表の覚え方!暗記と理解の2ステップに分けて暗記しよう

古典助動詞勉強法|2週間で古典の助動詞をマスターする勉強法

古典文法 助動詞 覚え方

古文の助動詞の活用表 最終的には、何も見ずにこの表を書けるようになることを目指しましょう。 ただし、未然形接続の「ふ」「ゆ」はマイナーな助動詞なので、くわしく覚えなくて大丈夫です。 さて、覚える手順をもう一度示します。 接続を覚える 2. 活用と意味を覚える 上の表で言えば、タテの列から覚えます。 つまり、 未然形接続、 連用形接続、 終止形接続、 それ以外、以上の助動詞を順番どおりにすべて覚えます。 接続 せつぞく とは、たとえば、助動詞が動詞や形容詞のうしろにくっつくことです。 くっつくときに、助動詞は直前の動詞や形容詞のかたちを変えてしまいます。 言いかえると、動詞や形容詞のうしろに助動詞をくっつけたければ、助動詞の種類にあわせて動詞や形容詞のかたちを変えなければならない、ということです。 スポンサーリンク 2. 活用と意味を覚える さて次は、助動詞の意味を確認しながら、上の活用表のヨコを覚えていきましょう。 ですが、覚える前にひとつだけ準備があります。 この準備のことは、ほかのページでも説明してあることなので、ご存じの方はとばしていただいてかまいません。 準備として活用形を覚えましょう。 活用形は、 未然 みぜん 、 連用 れんよう 、 終止 しゅうし 、 連体 れんたい 、 已然 いぜん 、 命令 めいれい 、以上の順番ですね。 これを順番どおりに、30回、音読しましょう。 また、この活用形は、自分の指と連動させると、実際に古文を読むときに役立ちます。 未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形 私は右利きなので、空いている左手を使うことが多いです。 握りこぶしからスタートして、小指から順番に上げていきます。 小指が未然形に対応していたり、薬指が連用形と対応していたりすると、古文を読むときに品詞分解がしやすくなるのです。 これで準備はできたので、助動詞の活用形を覚えていきましょう。 助動詞の活用は、それぞれ30回、音読しましょう。 「AをしてB せ しむ」で「AにBさせる」の意味です。 尊敬「~なさる、お~になる」 尊敬の意味になるのは、 うしろに尊敬語があって、格助詞の 「に」がない場合だけです。 「せたまふ」「させたまふ」「しめたまふ」などの形で使われ、最高敬語 二重敬語 を意味します。 ひろげて御覧じて、いとあはれがら せたまひて、物もきこしめさず。 訳) 天皇はかぐや姫の手紙をひろげてご覧になって、たいへん しみじみとした気分になられ、何も召しあがらない。 「むず」は、「むとす」が短くなった言葉で、「む」を強めた表現だと言われています。 婉曲「~ような」 うしろに体言 名詞 がある場合、婉曲の意味が多いです。 例)百人一首・待賢門院堀河 たいけんもんいんのほりかわ ながから む心も知らず黒髪のみだれて今朝はものをこそ思へ 訳) 私を愛してくださるお心が長く続くかもわからず、夜をともに過ごし、いっしょに寝て、別れた今朝の私の心は、黒髪のように乱れて思い悩むことです。 雨、降らむ。 適当「~がよいだろう」 多くの場合、「こそ~め」のかたちです。 例)平家物語 へいけものがたり ・赦文 ゆるしぶみ 生きて候 さうらふ 少将を こそ召しかへされ候は め 訳) 現在、生きております少将をこそ、お召し返しになるのが よいでしょう。 仮定「もし~としたら」 「むは」「むに」「むも」「むが」「むこそ」の形の場合が多いです。 例)枕草子 まくらのそうし 思はむ子を法師になしたら むこそ、心苦しけれ。 訳) かわいい子を僧に したのなら、気の毒である。 勧誘「~したらどうか」 主語が 二人称複数 あなたたち、わたしたち の場合は勧誘の意味が多いです。 例)源氏物語・少女 なりたかし。 なりやま む。 訳) そうぞうしい。 静かに しよう。 「 よばふ 女に言い寄る 」「 かたらふ 語り合う 」「 すまふ ずっと生活し続ける 」などの例があり、それぞれ、「よばひ」「かたらひ」「すまひ」と名詞化されて使われることもあります。 「 あらゆる」「 いはゆる」などの例が現在でも残っています。 サ変と カ変の場合です。 とくに、「過去」を意味する「 来し方 こしかた、きしかた 」という古文単語は覚えておくと良いです。 「将来」を意味する「行く末 ゆくすえ 」とセットで覚えましょう。 上の和歌の「にける」の部分です。 強意「きっと~、まさに~」 例1)百人一首・伊勢 いせ 難波潟 なにわがた みじかき葦 あし のふしの間 ま もあはでこの世を過ぐし てよとや 訳) 難波潟に生えている葦の、その短い節 ふし と節の間のように短い間も、あなたに逢わずにこの世を 過ごせと言うのでしょうか。 存続「~ている」 例)竹取物語 それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐ たり。 訳) おじいさんがそれ 竹筒の中 を見ると、3寸 約9cm ほどの人が、たいへんかわいらしい様子でそこにすわっ ている。 例)古今和歌集・雑歌下、よみ人知らず 荒れにけりあはれいくよの宿なれや住み けむ人のを お とづれもせぬ 訳) 荒れてしまったことだ。 ああ、いったい幾世 いくよ を経た住みかなのか。 住んでい たであろう人が訪れもしないことだ。 推量の助動詞:べし(すいかとめて) 意味は文脈から判断します。 また、「べし」の根本には、「 理屈から考えても当然そうなるべき運命・必然性」という意味があります。 したがって、推量の意味にとる場合、「む」のときよりもやや強い「~にちがいない」と訳したほうが良いこともあります。 推量「~だろう、~にちがいない」 主語が 三人称 彼、彼女、第三者 の場合、推量の意味になることが多いです。 使ふ者ども、「なほ物 もの 思 おぼ すことある べし」と、ささやけど、親をはじめて、何事とも知らず。 訳) 使用人たちは、「姫は、やはりお悩みになることがある にちがいない」と、ささやくが、親をはじめとして、だれも、その原因がわからない。 現在の事態や、現在目の前で見ることができないことを推量するのです。 現在推量「 今ごろは ~ているだろう」 例)万葉集・巻3、337、山上憶良 やまのうえのおくら 憶良らは今はまからむ子泣く らむそれその母も我 あ を待つ らむそ 訳) わたくし、憶良めはもう退出いたしましょう。 今ごろは子どもが泣い ているでしょう。 あの……、その母 憶良の妻 もわたしを待っ ていることでしょうから。 自分をへりくだって言う。 文末にあって断定の意味。 奈良時代には「そ」とも言う。 これは、つぎに説明する「なり」も同じです。 「 ななり」と書いて「 なんなり」と読みます。 ほかにも、「あなり あんなり 」「べかなり べかんなり 」などがあります。 「聞くかぎり~と思われる」ということです。 例1)竹取物語 「火鼠 ひねずみ の皮といふ なる物、買ひておこせよ。 」 訳) 「火鼠の皮 とかいうものを、買って届けてくれ。 「 におはす・ にはべり・ にさぶらふ」の「に」は、断定の助動詞の連用形です。 伝聞「なり」と断定「なり」の判別 伝聞の助動詞「なり」と、 断定の助動詞「なり」を区別する基本的な方法は2つです。 それぞれの例を見てみましょう。 訳) 男も書く とかいう日記というものを、女であるわたしもしてみようと思って書く のだ。 『土佐日記』の作者の紀貫之 きのつらゆき は男性。 鹿ぞ鳴くなる 「鳴く」という動詞は四段活用なので、終止形も連体形も「鳴く」となって区別ができないから、うしろの「なる」が伝聞なのか断定なのかを判断できません。 しかし、「鳴く」は音や声など、 聴覚に関係する言葉なので、 伝聞と解釈できます。 例)巨人軍憲章 きょじんぐんけんしょう 巨人軍は紳士 たれ。 訳) 読売ジャイアンツの一員は紳士 であれ。 罪をつくり給へりければ 古文が苦手な方はこちらの記事もチェック 古典が苦手な方はこちらの記事もご確認ください。 また、百人一首を品詞分解して現代語訳と文法解説をつけたページもございますので、勉強のテキストとしてぜひご利用ください。 おすすめの参考書 古典文法のくわしい解説はこちらの参考書にものっていますので、参考にしてみてください。

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4つ覚えるだけでわかる「古典文法 助動詞接続」

古典文法 助動詞 覚え方

古文の助動詞の活用表 最終的には、何も見ずにこの表を書けるようになることを目指しましょう。 ただし、未然形接続の「ふ」「ゆ」はマイナーな助動詞なので、くわしく覚えなくて大丈夫です。 さて、覚える手順をもう一度示します。 接続を覚える 2. 活用と意味を覚える 上の表で言えば、タテの列から覚えます。 つまり、 未然形接続、 連用形接続、 終止形接続、 それ以外、以上の助動詞を順番どおりにすべて覚えます。 接続 せつぞく とは、たとえば、助動詞が動詞や形容詞のうしろにくっつくことです。 くっつくときに、助動詞は直前の動詞や形容詞のかたちを変えてしまいます。 言いかえると、動詞や形容詞のうしろに助動詞をくっつけたければ、助動詞の種類にあわせて動詞や形容詞のかたちを変えなければならない、ということです。 スポンサーリンク 2. 活用と意味を覚える さて次は、助動詞の意味を確認しながら、上の活用表のヨコを覚えていきましょう。 ですが、覚える前にひとつだけ準備があります。 この準備のことは、ほかのページでも説明してあることなので、ご存じの方はとばしていただいてかまいません。 準備として活用形を覚えましょう。 活用形は、 未然 みぜん 、 連用 れんよう 、 終止 しゅうし 、 連体 れんたい 、 已然 いぜん 、 命令 めいれい 、以上の順番ですね。 これを順番どおりに、30回、音読しましょう。 また、この活用形は、自分の指と連動させると、実際に古文を読むときに役立ちます。 未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形 私は右利きなので、空いている左手を使うことが多いです。 握りこぶしからスタートして、小指から順番に上げていきます。 小指が未然形に対応していたり、薬指が連用形と対応していたりすると、古文を読むときに品詞分解がしやすくなるのです。 これで準備はできたので、助動詞の活用形を覚えていきましょう。 助動詞の活用は、それぞれ30回、音読しましょう。 「AをしてB せ しむ」で「AにBさせる」の意味です。 尊敬「~なさる、お~になる」 尊敬の意味になるのは、 うしろに尊敬語があって、格助詞の 「に」がない場合だけです。 「せたまふ」「させたまふ」「しめたまふ」などの形で使われ、最高敬語 二重敬語 を意味します。 ひろげて御覧じて、いとあはれがら せたまひて、物もきこしめさず。 訳) 天皇はかぐや姫の手紙をひろげてご覧になって、たいへん しみじみとした気分になられ、何も召しあがらない。 「むず」は、「むとす」が短くなった言葉で、「む」を強めた表現だと言われています。 婉曲「~ような」 うしろに体言 名詞 がある場合、婉曲の意味が多いです。 例)百人一首・待賢門院堀河 たいけんもんいんのほりかわ ながから む心も知らず黒髪のみだれて今朝はものをこそ思へ 訳) 私を愛してくださるお心が長く続くかもわからず、夜をともに過ごし、いっしょに寝て、別れた今朝の私の心は、黒髪のように乱れて思い悩むことです。 雨、降らむ。 適当「~がよいだろう」 多くの場合、「こそ~め」のかたちです。 例)平家物語 へいけものがたり ・赦文 ゆるしぶみ 生きて候 さうらふ 少将を こそ召しかへされ候は め 訳) 現在、生きております少将をこそ、お召し返しになるのが よいでしょう。 仮定「もし~としたら」 「むは」「むに」「むも」「むが」「むこそ」の形の場合が多いです。 例)枕草子 まくらのそうし 思はむ子を法師になしたら むこそ、心苦しけれ。 訳) かわいい子を僧に したのなら、気の毒である。 勧誘「~したらどうか」 主語が 二人称複数 あなたたち、わたしたち の場合は勧誘の意味が多いです。 例)源氏物語・少女 なりたかし。 なりやま む。 訳) そうぞうしい。 静かに しよう。 「 よばふ 女に言い寄る 」「 かたらふ 語り合う 」「 すまふ ずっと生活し続ける 」などの例があり、それぞれ、「よばひ」「かたらひ」「すまひ」と名詞化されて使われることもあります。 「 あらゆる」「 いはゆる」などの例が現在でも残っています。 サ変と カ変の場合です。 とくに、「過去」を意味する「 来し方 こしかた、きしかた 」という古文単語は覚えておくと良いです。 「将来」を意味する「行く末 ゆくすえ 」とセットで覚えましょう。 上の和歌の「にける」の部分です。 強意「きっと~、まさに~」 例1)百人一首・伊勢 いせ 難波潟 なにわがた みじかき葦 あし のふしの間 ま もあはでこの世を過ぐし てよとや 訳) 難波潟に生えている葦の、その短い節 ふし と節の間のように短い間も、あなたに逢わずにこの世を 過ごせと言うのでしょうか。 存続「~ている」 例)竹取物語 それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐ たり。 訳) おじいさんがそれ 竹筒の中 を見ると、3寸 約9cm ほどの人が、たいへんかわいらしい様子でそこにすわっ ている。 例)古今和歌集・雑歌下、よみ人知らず 荒れにけりあはれいくよの宿なれや住み けむ人のを お とづれもせぬ 訳) 荒れてしまったことだ。 ああ、いったい幾世 いくよ を経た住みかなのか。 住んでい たであろう人が訪れもしないことだ。 推量の助動詞:べし(すいかとめて) 意味は文脈から判断します。 また、「べし」の根本には、「 理屈から考えても当然そうなるべき運命・必然性」という意味があります。 したがって、推量の意味にとる場合、「む」のときよりもやや強い「~にちがいない」と訳したほうが良いこともあります。 推量「~だろう、~にちがいない」 主語が 三人称 彼、彼女、第三者 の場合、推量の意味になることが多いです。 使ふ者ども、「なほ物 もの 思 おぼ すことある べし」と、ささやけど、親をはじめて、何事とも知らず。 訳) 使用人たちは、「姫は、やはりお悩みになることがある にちがいない」と、ささやくが、親をはじめとして、だれも、その原因がわからない。 現在の事態や、現在目の前で見ることができないことを推量するのです。 現在推量「 今ごろは ~ているだろう」 例)万葉集・巻3、337、山上憶良 やまのうえのおくら 憶良らは今はまからむ子泣く らむそれその母も我 あ を待つ らむそ 訳) わたくし、憶良めはもう退出いたしましょう。 今ごろは子どもが泣い ているでしょう。 あの……、その母 憶良の妻 もわたしを待っ ていることでしょうから。 自分をへりくだって言う。 文末にあって断定の意味。 奈良時代には「そ」とも言う。 これは、つぎに説明する「なり」も同じです。 「 ななり」と書いて「 なんなり」と読みます。 ほかにも、「あなり あんなり 」「べかなり べかんなり 」などがあります。 「聞くかぎり~と思われる」ということです。 例1)竹取物語 「火鼠 ひねずみ の皮といふ なる物、買ひておこせよ。 」 訳) 「火鼠の皮 とかいうものを、買って届けてくれ。 「 におはす・ にはべり・ にさぶらふ」の「に」は、断定の助動詞の連用形です。 伝聞「なり」と断定「なり」の判別 伝聞の助動詞「なり」と、 断定の助動詞「なり」を区別する基本的な方法は2つです。 それぞれの例を見てみましょう。 訳) 男も書く とかいう日記というものを、女であるわたしもしてみようと思って書く のだ。 『土佐日記』の作者の紀貫之 きのつらゆき は男性。 鹿ぞ鳴くなる 「鳴く」という動詞は四段活用なので、終止形も連体形も「鳴く」となって区別ができないから、うしろの「なる」が伝聞なのか断定なのかを判断できません。 しかし、「鳴く」は音や声など、 聴覚に関係する言葉なので、 伝聞と解釈できます。 例)巨人軍憲章 きょじんぐんけんしょう 巨人軍は紳士 たれ。 訳) 読売ジャイアンツの一員は紳士 であれ。 罪をつくり給へりければ 古文が苦手な方はこちらの記事もチェック 古典が苦手な方はこちらの記事もご確認ください。 また、百人一首を品詞分解して現代語訳と文法解説をつけたページもございますので、勉強のテキストとしてぜひご利用ください。 おすすめの参考書 古典文法のくわしい解説はこちらの参考書にものっていますので、参考にしてみてください。

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古典文法の覚え方のポイント

古典文法 助動詞 覚え方

この記事の目次• 動詞活用表プリント 動詞の活用表のプリントです。 印刷するなどしてご活用ください。 (クリックで拡大サイズの画像を見ることができます。 ) 動詞の活用表、手始めに活用4パターンの覚え方 古文を勉強するにあたって、避けては通れない「動詞の活用」の覚え方を解説します。 ポイントは「とりあえず4種類のパターンを暗記」ということ。 活用にはいくつか種類がありますが、まずは4つだけ覚えることをおすすめします。 この4つをきちんと覚えてから、徐々に活用表全体を頭に入れていきましょう。 そもそも動詞の活用とは何か? 私たちがふだん使う動詞、たとえば「言う」という動詞について考えてみましょう。 辞書に載っているのは「言う」という形ですが、日常会話では「言わない」とか「言いました」「言えば」などの形でも使われますね。 このように、ひとつの動詞がいろいろと形を変えることを「活用する」といいます。 これは口語 現代の話し言葉 でも、文語 古典の書き言葉 でも同じです。 ただ、古文の場合は表記が独特なので、きちんと暗記して読解に生かす必要があります。 活用した形については、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形の6パターンで活用表が作成されます。 授業で聞いたこともあるかと思いますが、未然形は後ろに打消しの「ず」が接続するときの形。 連用形は後ろに「けり」や「たり」などが接続するときの形。 終止形は辞書に載っている形。 連体形は後ろに体言、つまり「人」や「こと」といった名詞が接続するときの形。 已然形は逆接の「ども」などが接続するときの形。 命令形は命令する言い方のときの形、とそれぞれ決まっています。 なお、未然形に活用した動詞に接続する助詞、助動詞は「ず」以外にも多数ありますが、今回は動詞にフォーカスしますので割愛します。 連用形以下についても同様です。 四段活用「a・i・u・u・e・e」 実は、動詞の多くは四段活用か下二段活用です。 そのため、四段活用と下二段活用を理解し暗記することは、動詞全体のマスターへの近道だといえます。 ところで、この「四段」や「下二段」とはいったい何か、と疑問に思っている人もいるかもしれません。 これは、活用表を眺めてみるとよくわかります。 活用する際、アイウエオのどの母音の段を使う活用か。 その段によって、活用タイプを分類しているのです。 たとえば四段活用ならア・イ・ウ・エの四段を使うため、「四段活用」と呼ばれます。 下二段はウ・エの二段を使うので「 五段あるうち 下のほうの二段」ということです。 その他の活用については後述します。 さて、四段活用についてくわしく見ていきましょう。 先ほども述べましたが、四段活用の動詞ではア・イ・ウ・エ段の母音を使います。 行によって子音は違いますが、母音は共通しますので、一つ覚えてしまえばどの行の動詞にも応用が利きます。 口語の「言う」は、文語では「言ふ」と書きます。 読み方は「いう」のままでよいのですが、表記上「ふ」という音を用いるので、この動詞は「ハ行四段活用」と呼ばれます。 つまり、「言は ず 」「言ひ たり 」「言ふ」「言ふ 者 」「言へ ども 」「言へ」というように、ハ・ヒ・フ・ヘの音を使う「ハ行の音で母音を四段使って活用する」動詞ということです。 そして、活用しても変わらない「言」の部分を語幹、「は・ひ・ふ・ふ・へ・へ」と変わっていく部分を活用語尾といいます。 ふつう、活用表の欄内に書かれるのは活用語尾のみです。 四段活用の場合、含まれる動詞はすべて活用語尾の母音が「a・i・u・u・e・e」と変化します。 これさえ覚えれば、子音をプラスするだけで四段動詞はいつでも活用できます。 あ・い・う・う・え・え、まずはこの母音を唱えて暗記してください。 下二段活用「e・e・u・uru・ure・eyo」 続いて、下二段活用の動詞について説明します。 下二段動詞も四段動詞と同じく、含まれる動詞の多いグループです。 しかし、活用パターンを覚えてしまえばあとは子音しだいですから、恐れることはありません。 下二段動詞の例として「求む」を活用させてみましょう。 未然形から順に「求め ず 」「求め けり 」「求む」「求むる 時 」「求むれ ども 」「求めよ」となります。 活用語尾は「め・め・む・むる・むれ・めよ」と変化しています。 「e・e・u・uru・ure・eyo」と、1文字目にはウ段とエ段の母音のみが出てきますね。 そのため、この活用パターンは下二段とよばれています まだ覚えなくてかまいませんが、上二段活用という活用パターンもあり、このときはイ段とウ段の母音を使うので「上のほうの二段の母音」と「下のほうの二段の母音」で区別しています。 下二段活用も四段活用と同様、母音の活用パターンが覚えられればマスターできたも同然です。 特に下二段活用の場合、ア行下二段活用の「得 う 」という動詞が母音パターン「e・e・u・uru・ure・eyo」と完全に一致した活用をします。 というのも、この動詞は語幹と活用語尾の区別がなく、語全体が活用するので「え・え・う・うる・うれ・えよ」となるのです。 「得 う 」の活用は下二段活用とまるきり同じ。 ほかの動詞は子音をプラスするだけ。 そう覚えるのも手だと思います。 カ行変格活用~「来 く 」1語のみ さて、四段活用と下二段活用は適用できる動詞の多い二大パターンでしたが、特殊な活用をする動詞も2つだけ覚えておいてください。 1つは口語の「来る」に相当する動詞「来 く 」、もう1つは口語の「する」に相当する「す」です。 「来」一語だけのために使われる活用パターンを「カ行変格活用」と呼びます。 略称は「カ変」です。 活用表をみると明白ですが、カ行変格活用はほかの活用パターンと違って個性的です。 「こ・き・く・くる・くれ・こよ」いきなり未然形でオ音が出てくる活用など他にはありませんし、使う母音もイ・ウ・オと珍しいですから、これだけは例外として特に暗記せざるをえません。 なお、命令形の「こよ」は中世以前には「こ」の形でも使われています。 竹取物語など、古い作品では「まうでこ 出てきなさい、の意 」のように「こ」と書かれていますから、「こ」「こよ」とも覚えておくことをおすすめします。 サ行変格活用~「す」1語のみ カ変と同じく特殊な活用をする語として、「す」のサ行変格活用 サ変 も覚えましょう。 カ変ともまた違うパターンで「せ・し・す・する・すれ・せよ」と変わっていきます。 とはいえ、四段動詞と同じように打消しの「ず」をつけるなら未然形は「せ ず 」になるなとか、活用表の特徴をふまえて考えることで暗記は多少易しくなるはずです。 初めのうちは暗記事項ばかりが多く、絶望的な気持ちになるかもしれません。 ですが、活用表が頭に入っていると今後の読解が本当にスムーズに進みます。 まずは4種類の活用パターンを覚えるところから、こつこつと古文に取り組んでみてください。 慣れてきたら覚えたい活用5パターン 古文に限らず、たとえば英文法などでもそうですが、語彙や文法理解といった知識が十分であってこそ、すらすら読解できるようになります。 そして知識の習得は一朝一夕でかなうものではありません。 時間をかけて着実に覚えることで、応用や実戦に対応できる力を養っていきましょう。 古文の動詞の活用に関していえば、まずは上述の四段活用、下二段活用、カ変、サ変の活用パターンを覚え、慣れてきたら下記の5パターンを追加してみてください。 混同せず、きちんと分けて覚えることが大切ですから、あせらず確実に身につけていってくださいね。 慣れてきたら 1 上一段活用「i・i・iru・iru・ire・iyo」 活用語尾の母音に注目すると、1文字目がイ段ばかりであることに気づくと思います。 上一段活用ではイの一段のみを使うので「 五段あるうち 上のほうの一段」の意味で上一段と呼ばれています。 ちなみに「下のほうの一段」を使うのが、後で出てくる「下一段活用」です。 下一段ではエの一段のみを使います。 上一段活用の「i・i・iru・iru・ire・iyo」も、この母音パターンを覚えれば子音しだいですべての動詞に応用できます。 さらに、上一段動詞で特筆すべきは「語幹と活用語尾の区別がなく、子音+活用パターンですべての動詞が活用できる」ということ。 たとえば「見る」という動詞は、「みる」全体が「子音 m +i・i・iru・iru・ire・iyo」と活用していきます。 「み」が語幹として独立していないのです。 上一段動詞に含まれる動詞はすべてこうです。 みる・きる・ひるなど、動詞そのものがイ段の音から始まるのも特徴です。 慣れてきたら 2 上二段活用「i・i・u・uru・ure・iyo」 次は上二段活用です。 前半は上一段活用と、後半は下二段活用と似ているため、混乱しないよう注意しましょう。 また、命令形でイ段に戻るところも特徴です。 上一段活用と違うのは、語幹と活用語尾が分かれているところでしょう。 たとえば「恋ふ」という動詞がありますが、活用するのは「ふ」の部分。 「こ」が語幹で、活用語尾は「ひ・ひ・ふ・ふる・ふれ・ひよ」と変化します。 なお、同音異義語で活用が違うこともあります。 「伸ぶ」は上二段活用で「子音 b +i・i・u・uru・ure・iyo」となりますが、「述ぶ」は下二段活用 e・e・u・uru・ure・eyo です。 動詞ごとに、たとえば打消しの「ず」を接続して未然形を考え、下二段動詞なのか、上二段動詞なのか識別する必要があります。 慣れてきたら 3 ラ行変格活用~動詞は5つのみ 数ある活用パターンも、残すところ3つです。 ほぼ特殊な活用ですが、ラ行変格活用 略称ラ変 の動詞は頻出単語でもありますから是非おさえておきたいところです。 というのも、ラ変動詞の「あり」は英語のbe動詞に当たり、たいていの文章に登場する語なので、活用パターンを覚えて「あり」を見抜くことが読解では不可欠ともいえるのです。 ラ変のパターンは「ら・り・り・る・れ・れ」です。 たとえば「あり」の場合、語幹の「あ」にこの活用語尾がつくことになります。 ラ変に含まれる動詞はほかに「をり 居り 」「はべり 侍り 」があります。 あまり使われませんが、「いまそかり」「みまそかり」という動詞もありますので「ありをりはべり・いまそかり・みまそかり」とセットで覚えてしまいましょう。 この5つの動詞はすべて、「語幹 あ、を、はべ、いまそか、みまそか +ら・り・り・る・れ・れ」で活用できます。 慣れてきたら 4 ナ行変格活用~動詞は2つのみ 活用表の暗記も終わりが見えてきました。 ここで、ナ行変格活用 略称ナ変 を見ておきましょう。 ナ変も含まれる動詞は少なく、「往ぬ」と「死ぬ」の2つのみです。 ナ変の活用表を見てみてください。 活用語尾は「な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね」、なんだか四段活用と似ていませんか。 四段活用は「a・i・u・u・e・e」でしたから、違うのは連体形と已然形だけだということがわかると思います。 四段活用の記憶をふまえて、例外的な連体形・已然形を注意して覚えるようにしましょう。 慣れてきたら 5 下一段活用~動詞は、1つ 最後におさえたいのは、下一段活用です。 変格活用ではないのですが、あてはまる動詞が「蹴る」1つしかない変わり種です。 上一段活用と同じく語幹と活用語尾の区別がなく、「ける」ごと活用していきます。 活用語尾の1音目がすべてエ段の音なので、下一段活用と呼ばれます。 「け ず 」「け けり 」「蹴る」「蹴る 時 」「蹴れ ども 」「蹴れ ば 」となりますが、口語の「蹴る」とはだいぶ違う活用なので戸惑われるかもしれません。 ある意味、現代文を解く感覚では古文は解けないことを如実に示すのがこの「蹴る」の活用といえるでしょう。 英語を勉強するように、古文という古代日本語を新しい言語としてとらえ、理解していく姿勢が結局は古文学習の近道になると思います。 いかがでしょう。 覚えることが多く、他教科とのかねあいも気になるかと思いますが、地道に覚えていけば知識が読解を助けてくれるようになります。 そうなれば読解は格段に易しくなりますから、今は我慢の時と思ってこつこつ取り組んでください。

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